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天皇賞（秋）後輩のウマ娘───オータムディバイドが初めてG1を制した。
「やった…！！やっと、届いた！！届きました！！！トレーナーさん！！見てくれてましたよね！？私、私ぃ…！！とうとうやりました！！！！」
「あぁ！見てた！見ていたよ！！本当によく、頑張った！！！」
あたしのトレーナーさんがオータムちゃんの所へ駆け出す。
あたしはその様子を───観客席からただ見ていた。
無茶な自主トレーニングが祟り、あたしは合宿中に大怪我をしてしまった。
幸い即引退レベルのものではなかったものの、再起には最低でも半年は必要とされる大怪我となってしまった。
トレーナーさんの制止も聞かず、ただ焦燥感に駆られ、ひたすらトレーニングを続けた自業自得の結果。
それでもトレーナーさんは「全て俺の責任だ、本当にすまない」と何度も何度も、あたしやあたしの家族に謝り続けていた。
そして、不幸とは連鎖するもので、丁度その時期にオータムちゃんのトレーナーさんも手術が必要な病気にかかり、重要なレースの前に暫く入院することになってしまった。
「入院することになったトレーナーさんの分の思いも背負って、次のレース絶対に勝ちたいんです！だから、お願いします！！あの時みたいに私に力を貸してください！！」
泣きながらあたしのトレーナーさんに頭を下げる彼女は今でも覚えている。
とはいえその話が最初に出た時、トレーナーさんは初めは断ろうとしていた。
『申し訳ないけど、今はうちのキタサンのリハビリに付き添いたいから』と
きっぱりと断ってくれて嬉しかった。
でも、この状況の後ろめたさから、あたしは言ってしまった。
───本当に余計な事を言ってしまった。
「あたしの事は気にしないでください」
大歓声の中、あたしのトレーナーさんと、本日の主役が抱き合い喜びを分かち合ってる。
二人とも、大泣きして喜び合ってる。
そんな光景を見ていると、次々と心から声が沸き上がる
本当ならあたしもこのレースに出て、勝って、トレーナーさんと勝利を分かち合う筈だったのに
トレーナーさんの傍に居るのは、喜んでもらうのは、あたしだった筈なのに───
トレーナーさんを笑顔にするのは、あたしだった筈なのに────
でも、目は逸らさなかった。
この光景を目に焼き付けておこうと思ったから。
───あたしが走れなくなったら、こうなるんだと
目に、耳に、脳に、記憶に、心に、深く、深く刻みつけておきたかった。
「キタサン先輩！！」
トレーナーさんとオータムちゃんがこちらに駆け寄ってくる。
あたしは笑顔で心を覆い隠して、本日の主役に告げるべき言葉を伝えた。
「おめでとう、オータムちゃん」
前書いたお別れキタちゃんの続きみたいなものです。
アレで終わりにしようと思ったんですが
>これで無理して怪我したキタちゃんがリハビリしてる間にオータムちゃんの臨時トレーナーになってG1勝たせてそう
ってのを見て書きてぇ…！ってなって書きました
お前…カッコいいぜ
いやでも…ちょっといい…
自分が弱いせいだ…ってなるの良いよね良くない
幸せそうなキタちゃん書こうとしたら上手く書けなかったので自分には適性がないんだと思います
こっちは何かすんなりと書けました
>こっちは何かすんなりと書けました
素質
起承転結の承とか転までは書ける人は結構いる
短く起承転結書くのは大変だ
ありがとうゾロリ…
覆面してキタサンマスクを鍛えてキタトレとオータムちゃんに勝負を挑む
キタちゃんも弱くはないがここからのオータムちゃんの無双っぷりはエグいぞ
美しい…
勝ちたい
勝ちたい
キミニカチタイ