1: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)09:51:02
初夢は諸説あるが元旦の晩から二日目の間に見た夢の事を言うらしい
もそもそと起き上がり、そして窓から差し込む日の光を見つめる
確かに見た筈だが思い出せない。どちらかといえば今の状況が夢見心地だ
「お、起きたのかタイシン」
「…おはよ。起こしてくれたら手伝ったのに」
「いいよ。疲れてたんだろ?」
未だ半覚醒の鼻腔を醤油の匂いがくすぐる
食卓には既にお雑煮が準備されていた
具材は鶏肉と青菜にお餅のシンプルな関東風のものの様だが
この簡素さがかえって年末からの胃袋にはかえって心地が良い
…大晦日をトレーナーと共に過ごし
そして自らの我儘で急遽初日の出を見に近場の山のキャンプ場へ
そこで昇るお日様を二人で見ながらコーヒーを飲み下山し初詣
その足で実家に新年の挨拶をしに行き帰って来たころには夕暮れで
「折角だから今晩も泊まって行くか?」そんな申し出を受けて今に至る
もそもそと起き上がり、そして窓から差し込む日の光を見つめる
確かに見た筈だが思い出せない。どちらかといえば今の状況が夢見心地だ
「お、起きたのかタイシン」
「…おはよ。起こしてくれたら手伝ったのに」
「いいよ。疲れてたんだろ?」
未だ半覚醒の鼻腔を醤油の匂いがくすぐる
食卓には既にお雑煮が準備されていた
具材は鶏肉と青菜にお餅のシンプルな関東風のものの様だが
この簡素さがかえって年末からの胃袋にはかえって心地が良い
…大晦日をトレーナーと共に過ごし
そして自らの我儘で急遽初日の出を見に近場の山のキャンプ場へ
そこで昇るお日様を二人で見ながらコーヒーを飲み下山し初詣
その足で実家に新年の挨拶をしに行き帰って来たころには夕暮れで
「折角だから今晩も泊まって行くか?」そんな申し出を受けて今に至る
2: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)09:51:12
「ん?何だこっちじっと見て。味付け薄かった?」
「いや。美味しいよ。アンタにしちゃ上出来じゃない?」
「そうか。おかわりいるか?それともお餅焼こうか」
「ん。じゃ、お言葉に甘えて二つ焼いて。あ…醤油は自分でつけるから」
「はい、はい」
…そのうちこれが当たり前になるのかもしれない
そんな事を口にして今年一年を過ごすのは正直気恥ずかしい
まだ。まだ
暖房のせいか、はたまたお雑煮を全て飲み干した後だからか
幾分体温が上昇してまだ夢見心地が続いている
こちらの視線に気づいて振り向いたトレーナーに気づき
もう既に空になったお椀に視線を落とし食べるフリ
(あ、これダメだわ)
浮かれている。正月気分にしても些か浸りすぎだろう
「ね、トレーナー。ご飯食べたらちょっと付き合って欲しいんだけど」
「いや。美味しいよ。アンタにしちゃ上出来じゃない?」
「そうか。おかわりいるか?それともお餅焼こうか」
「ん。じゃ、お言葉に甘えて二つ焼いて。あ…醤油は自分でつけるから」
「はい、はい」
…そのうちこれが当たり前になるのかもしれない
そんな事を口にして今年一年を過ごすのは正直気恥ずかしい
まだ。まだ
暖房のせいか、はたまたお雑煮を全て飲み干した後だからか
幾分体温が上昇してまだ夢見心地が続いている
こちらの視線に気づいて振り向いたトレーナーに気づき
もう既に空になったお椀に視線を落とし食べるフリ
(あ、これダメだわ)
浮かれている。正月気分にしても些か浸りすぎだろう
「ね、トレーナー。ご飯食べたらちょっと付き合って欲しいんだけど」
3: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)09:51:24
小一時間後。二人はターフの上に佇んでいた
普通に走っている者もいるが多くは正月遊びに興じている
そしてナリタタイシンとトレーナーの手にも羽子板が握られていた
「俺が相手でいいのか?」
「むしろアンタでしょ。チケット達相手じゃマジになっちゃうし」
「おいおい…あんまり甘く見るなよ?」
「ふふ。そういうそっちこそ吠え面かかないでよね」
そういうタイシンの手に羽根は握られていない
代わりに脇に羽子板を挟むと瞬時に印を結ぶと大きく息を吸い込んだ
「火遁・業火球の術!」
そして彼女の口から放たれた火球が先ずはトレーナー目掛けて飛来する
かと思った次の瞬間にはタイシンの目前へと戻って来ていた
「っ!?」
(――速い…!抜き打ちってワケ!?)
普通に走っている者もいるが多くは正月遊びに興じている
そしてナリタタイシンとトレーナーの手にも羽子板が握られていた
「俺が相手でいいのか?」
「むしろアンタでしょ。チケット達相手じゃマジになっちゃうし」
「おいおい…あんまり甘く見るなよ?」
「ふふ。そういうそっちこそ吠え面かかないでよね」
そういうタイシンの手に羽根は握られていない
代わりに脇に羽子板を挟むと瞬時に印を結ぶと大きく息を吸い込んだ
「火遁・業火球の術!」
そして彼女の口から放たれた火球が先ずはトレーナー目掛けて飛来する
かと思った次の瞬間にはタイシンの目前へと戻って来ていた
「っ!?」
(――速い…!抜き打ちってワケ!?)
4: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)09:51:36
通常命中すれば爆発四散する筈の業火球
それをチャクラでコーティングした羽子板で一気に打ち返したのである
だが一流のアスリートであるタイシンも負けてはいない
即座に反応し、そしてウマソウルで強化した羽子板で返してみせる
同じようにグラウンドのあちこちでウマ娘とトレーナーの羽根突きが行われていた
カレンチャンの可愛さを圧縮した暗黒カワイイ弾をお経を唱えながら返すカレトレ
テニスボール大の鉄球をラリーするグラトレとグラスワンダー
撃ち損じるか相手を戦闘不能にした方の勝利となる正月の風物詩である
(流石は…このままじゃ千日手。だけどっ!)
「火遁・鳳仙花の術!」
「何っ!?」
タイシンは打ち返すのと同時、口から散弾の追加を解き放つ
羽根突きのルール上返さなければならないのは最初に放った業火球だが
スピードに勝る鳳仙花の炎が先にトレーナーへと飛来していた
…が、その炎が四散しターフに炎をまき散らす
それをチャクラでコーティングした羽子板で一気に打ち返したのである
だが一流のアスリートであるタイシンも負けてはいない
即座に反応し、そしてウマソウルで強化した羽子板で返してみせる
同じようにグラウンドのあちこちでウマ娘とトレーナーの羽根突きが行われていた
カレンチャンの可愛さを圧縮した暗黒カワイイ弾をお経を唱えながら返すカレトレ
テニスボール大の鉄球をラリーするグラトレとグラスワンダー
撃ち損じるか相手を戦闘不能にした方の勝利となる正月の風物詩である
(流石は…このままじゃ千日手。だけどっ!)
「火遁・鳳仙花の術!」
「何っ!?」
タイシンは打ち返すのと同時、口から散弾の追加を解き放つ
羽根突きのルール上返さなければならないのは最初に放った業火球だが
スピードに勝る鳳仙花の炎が先にトレーナーへと飛来していた
…が、その炎が四散しターフに炎をまき散らす
5: オワリ 2023/01/02(月)09:52:32
「甘いな」
「…二刀…流っ!」
腰に差していた呼びの羽子板
それを用いて牽制を散らしたトレーナーはそのまま一本の羽子板を落とし
そして両手で残った方を構え、チャクラで覆っていた
「今度はこっちの番だ…返せるか?タイシンッ!」
「来なよっ!」
「…二刀…流っ!」
腰に差していた呼びの羽子板
それを用いて牽制を散らしたトレーナーはそのまま一本の羽子板を落とし
そして両手で残った方を構え、チャクラで覆っていた
「今度はこっちの番だ…返せるか?タイシンッ!」
「来なよっ!」
新年のタイシンファイア
15: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)11:20:54
>>2
>…そのうちこれが当たり前になるのかもしれない
そんな事を口にして今年一年を過ごすのは正直気恥ずかしい
この辺めっちゃいい雰囲気なのに…!
>…そのうちこれが当たり前になるのかもしれない
そんな事を口にして今年一年を過ごすのは正直気恥ずかしい
この辺めっちゃいい雰囲気なのに…!
6: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)09:54:42
くそっ!途中怪しいと思ったがやっぱりタイシンファイアだった
7: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)09:55:29
タイシンが楽しそうでよかったよ
9: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)10:06:18
打ち込んだ羽根の影に隠れてトレーナーに飛び掛かるダスカ
16: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)11:24:32
>>9
羽根を当たらない様細心の注意を払い打ち返した流れでターフにダスカを突き刺すダストレ
羽根を当たらない様細心の注意を払い打ち返した流れでターフにダスカを突き刺すダストレ
11: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)10:12:13
また変な遊びしてる…
12: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)10:13:19
ひまを持て余したウマ娘の遊び
17: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)11:27:23
暗黒カワイイ弾を受けると理性が溶解するのでカレンチャンもお兄ちゃんも必死だ
19: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)11:37:28
>>17
光と闇の果てしないバトル
光と闇の果てしないバトル
20: 名無しさん(仮) 2023/01/02(月)11:41:15
多分どっちも闇だこれ