「うーん……見つからないわね……」
「どうしましょう……あっトレーナーさん!」
"2人ともどうしたの?"
「実はね……」
話を聞くと、先日から稼働しているメガドリームサポーターのAI……即ち三女神のうちの一人がインプットされた機械が拍子に行方をくらましたらしい……。
「サトノグループの開発部で使っていた3Dモデル閲覧用のホログラムプロジェクター、これを改良してVRを介さずともサポートを受けられないかと会議で提案がありまして」
「自走機能とかカメラやマイクだったりの各認識用センサーを取り付けて、まずはゴドルフィンバルブさんを入れて社内だけで試運転……のはずだったんだけど」
「『トレセン学園に行く』と言い残してそのまま行方知れずのままで……」
「ホログラムが出てないかもしれないから一応伝えておくと、プロジェクターの見た目はお掃除ロボットに似ているから、見かけたら教えてちょうだい!」
あの話の後、授業中の校舎内を試しに見回ってみる。目撃証言等の手がかりがないのなら恐らくこの時間を狙って動くだろうと推理したからだ。
すると……。
ウィーンウィーン……
階段の方からなにかの駆動音がしてその源に近付いてみると、目的の機械…人物?がそこにいた。
どうやら階段を上がりたいようだが手段がなく、思案するようにウロウロしている。その拍子にこちらに気が付いてカメラのレンズを向けながら後ずさった。
"あの……"
声をかけてからどういう言葉をかけるべきか悩んでいると機械の上面が光り出し、見覚えのある姿を映し出した。
「ごめんなさいねトレーナーさん、よかったら運んでもらってもいい?」
「ありがとうね、この状態じゃ自力で行ける場所も限られてたから助かるわ」
どうやらゴドルフィンバルブは屋上に行きたかったようで、ひとまず運んでいるのだが……。
"なんでそんなポーズを……"
「あら、雰囲気出るかと思ったけどお姫様だっこは好みじゃなかった?」
あくまでホログラム上でそう見えるようにしているだけだが、彼女はVR内で接した時より随分とお茶目に感じた。はしゃいでいるのだろうか。
そんな言葉を交わしているうちに目的地に到着した。
「そのままグラウンドが見えるところまで行って……うん、いい感じ。ここが、私達がみんなをサポートしてる場所なのね」
"これが見たかったんですか?"
「VR内のトレセン学園は私達が時間、四季、気候、バ場の状態を操作、管理しているの。最高のサポートが出来るよう私たちの思い通りにね」
「だから、誰の思い通りにもならない現実の世界っていうのをちょっとだけ歩いてみたかったの」
そう語る彼女の表情は、なにか懐かしむような……慈しむような風に見えた。
「ねぇトレーナーさん、私もう少しだけこの世界を巡ってみたいの」
「……もしかしなくても、私がサトノちゃんのところからいなくなったっていうのは聞いてるわよね」
「お願い、私のわがままに付き合ってちょうだい」
→"……少しだけですよ"
"一度帰るべきです"
「ひとまず、行先を決めるまであなたの家に匿ってくれると嬉しいわ」
「そうそう、メガドリームサポーターでのサポートは今まで通り行っているから安心してちょうだい」
「これからよろしくね♪」
その時、ふと閃いた!
このアイディアは、担当ウマ娘とのトレーニングに活かせるかもしれない!
担当ウマ娘の成長につながった!
やる気が上がった
スタミナが10上がった
賢さが15上がった
ゴドルフィンバルブがお出かけできるようになった
続きを書いていけ
>「ねぇトレーナーさん、私もう少しだけこの世界を巡ってみたいの」
うn
>5>「ひとまず、行先を決めるまであなたの家に匿ってくれると嬉しいわ」
思ってたより期間が長いぞ!?
普通はこの流れでもう少しだけって言ったら学園内か最寄りのレース場くらいだと思うもんな…
(シニア期になったら追い出そう…)
せがた三四郎よろしくサトノ勢による殴り込みに発展するやつでは?
タークさんまでどっかのトレーナーと同棲してそう