1: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:03:37
「たづなの朝帰り」
トレセン学園では言わずと知れた、駿川たづなとトレーナーの朝帰りのことである。
といっても世間的な意味のそれではないのだが、あまりいいイメージがある言葉でないのは確かだ。
学園にとっては、下手をすると外部からのイメージダウンになりかねない。
まして思春期真っ最中の担当ウマ娘にとっては、その言葉自体に嫌悪感を抱いたり、担当へ近付いた駿川たづなに対して嫉妬の情を抱いてもおかしくないはずである。
それにもかかわらず、学園も担当も何も言わず、当たり前のように行われ続けているのは一体何故なのか?
今回はその秘密に迫りたい。
トレセン学園では言わずと知れた、駿川たづなとトレーナーの朝帰りのことである。
といっても世間的な意味のそれではないのだが、あまりいいイメージがある言葉でないのは確かだ。
学園にとっては、下手をすると外部からのイメージダウンになりかねない。
まして思春期真っ最中の担当ウマ娘にとっては、その言葉自体に嫌悪感を抱いたり、担当へ近付いた駿川たづなに対して嫉妬の情を抱いてもおかしくないはずである。
それにもかかわらず、学園も担当も何も言わず、当たり前のように行われ続けているのは一体何故なのか?
今回はその秘密に迫りたい。
2: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:04:10
ある日の夕方、我々取材班は仕事を終えたトレーナーに駿川たづなが話しかける姿を目撃した。
挨拶から始まり、最近の調子などを訊ねあう極普通の会話。
やがて会話は盛り上がりを見せ、どちらからともなく立ち話もなんだから…と学園外へ移動し始めた。
挨拶から始まり、最近の調子などを訊ねあう極普通の会話。
やがて会話は盛り上がりを見せ、どちらからともなく立ち話もなんだから…と学園外へ移動し始めた。
3: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:04:39
2人が訪れたのは、トレセン学園近くの某居酒屋。
この店はトレセン学園が職員の福利厚生も兼ねて経営しており、関係者は割引価格で使用できるため、学園の歓送迎会や忘年会でよく使用されている。
受付の際、駿川たづなが身分証のようなものを見せると、店員が心得たように部屋を手配し始める。
個室専用フロアの、最も奥まった部屋に案内される二人。我々は店と学園の許可の元、あらかじめこの部屋にカメラを設置し、二人の様子を撮影することにしていた。
この店はトレセン学園が職員の福利厚生も兼ねて経営しており、関係者は割引価格で使用できるため、学園の歓送迎会や忘年会でよく使用されている。
受付の際、駿川たづなが身分証のようなものを見せると、店員が心得たように部屋を手配し始める。
個室専用フロアの、最も奥まった部屋に案内される二人。我々は店と学園の許可の元、あらかじめこの部屋にカメラを設置し、二人の様子を撮影することにしていた。
4: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:05:13
シンプルで落ち着いた内装の個室に入り、向かい合わせに座るトレーナーと駿川たづな。
メニュー開きお酒と料理を注文、おしぼりを開ける。やがて注文の品が届き、乾杯。美味い酒と料理に同じ趣味。当然のように話が弾む。
ここまでは何の変哲もない、極普通の飲み会の光景だ。
メニュー開きお酒と料理を注文、おしぼりを開ける。やがて注文の品が届き、乾杯。美味い酒と料理に同じ趣味。当然のように話が弾む。
ここまでは何の変哲もない、極普通の飲み会の光景だ。
5: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:05:45
異変が起きたのは、店員が個室で焚かれていたアロマを交換してからしばらくのことだった。
それまで楽しげに話していたトレーナーの口数が少なくなり、じっと駿川たづなを見つめる時間が増える。
何かを抑えているような、解放してしまいたいようなそんな表情だ。
そしてその視線に気付いた駿川たづなが立ち上がり、トレーナの真横に移動したかと思うと、
「いいんですよ、トレーナーさん…我慢なんてしないで…」そう耳元で囁きながら、そっと手を重ねた。
その言葉を聞いた瞬間、トレーナーが駿川たづなに抱き着き、その胸に顔を埋める。
「たづなさん…!俺、俺…!」
それまで楽しげに話していたトレーナーの口数が少なくなり、じっと駿川たづなを見つめる時間が増える。
何かを抑えているような、解放してしまいたいようなそんな表情だ。
そしてその視線に気付いた駿川たづなが立ち上がり、トレーナの真横に移動したかと思うと、
「いいんですよ、トレーナーさん…我慢なんてしないで…」そう耳元で囁きながら、そっと手を重ねた。
その言葉を聞いた瞬間、トレーナーが駿川たづなに抱き着き、その胸に顔を埋める。
「たづなさん…!俺、俺…!」
6: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:06:11
「ずっと辛かったんです…!担当とはうまくいかないし良いトレーニングも思い浮かばないし…」
「同期はみんな成果を出してるのに俺は何やっても失敗ばかりで…この仕事本当は向いてないんじゃないかって…」
堰を切ったように弱音を吐き始めるトレーナー。涙を流し、嗚咽交じりにその心情を吐露し続ける。
そんなトレーナーの頭をやさしく撫で、背中をさすり、優しい表情で見守り続ける駿川たづなの姿は、まさにトレセン学園の慈母であり、
その抱擁は、泣き疲れたトレーナーが寝息を立て、翌朝目覚めるまで続いたのであった──。
「同期はみんな成果を出してるのに俺は何やっても失敗ばかりで…この仕事本当は向いてないんじゃないかって…」
堰を切ったように弱音を吐き始めるトレーナー。涙を流し、嗚咽交じりにその心情を吐露し続ける。
そんなトレーナーの頭をやさしく撫で、背中をさすり、優しい表情で見守り続ける駿川たづなの姿は、まさにトレセン学園の慈母であり、
その抱擁は、泣き疲れたトレーナーが寝息を立て、翌朝目覚めるまで続いたのであった──。
7: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:06:40
我々は今回の取材を通し、朝帰りの一端を知ることができた。
朝帰りとは、人知れず、本人も気付かないうちに限界を迎えていたトレーナーのメンタルケアだったのだ。
これを行えるのは、トレーナーが仕事の話をしても守秘義務に触れない学園内部の者で、日常的に適切な距離にあ者でなければならない。
それが駿川たづなその人なのであった。
冒頭でお話しした通り、ともすれば不当な扱いを受けてしまう危険を負ってまで、なぜ彼女は朝帰りを続けているのか?
我々のその問いに、彼女は笑顔のみを残して、朝焼けの帰路へ着いたのであった。
朝帰りとは、人知れず、本人も気付かないうちに限界を迎えていたトレーナーのメンタルケアだったのだ。
これを行えるのは、トレーナーが仕事の話をしても守秘義務に触れない学園内部の者で、日常的に適切な距離にあ者でなければならない。
それが駿川たづなその人なのであった。
冒頭でお話しした通り、ともすれば不当な扱いを受けてしまう危険を負ってまで、なぜ彼女は朝帰りを続けているのか?
我々のその問いに、彼女は笑顔のみを残して、朝焼けの帰路へ着いたのであった。
制作・著作
─UHK─
8: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:07:50
たづなさんの怪文書初めて見た
9: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:08:02
助けてたづなさん…という気持ちで書きました
オチの無い話ですみません
おやすみなさい
オチの無い話ですみません
おやすみなさい
10: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:09:25
この真相を知った担当ウマ娘はどう感情を整理したらいいんだ
16: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:16:59
>>10
😐
😐
18: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:23:03
>>10
自分のせいで…って悪循環に陥るウマ娘が何人か心当たりある
自分のせいで…って悪循環に陥るウマ娘が何人か心当たりある
19: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:28:37
>>18
ジョーダンにこの映像見せたい君のせいだねって言いながら
ジョーダンにこの映像見せたい君のせいだねって言いながら
24: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:42:41
>>19
笑えない冗談だ…フフッ
笑えない冗談だ…フフッ
11: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:09:50
何故アロマを...?
12: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:11:48
このアロマ怪しくないか?
13: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:12:14
緑の悪魔め…
14: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:12:26
※ウマ娘に毒は効かない
21: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:29:01
>>14
賢さが足りないようですね
賢さが足りないようですね
17: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:20:27
精神科医みたいな事してる…
20: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:28:45
実際新人トレーナーとか同僚にも相談できないってなったケースでたづなさんに泣きついたりするのもあるのかな…多忙でそんな暇無さそうだけど
22: 名無しさん(仮) 2023/12/12(火)00:33:15
胸に顔埋めるのはだいぶ…こう何かおかしくないか?