1: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:22:54
3: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:23:43
『take it easy』
私はレースに挑む前に緊張を感じたことは然程ない。それ以上に使命感・義務感が私の心の内を占めていた。
そして、私以上に固くなっているトレーナー君がいれば緊張も解れるというもの。或いは、彼が私の緊張を肩代わりしてくれたのか。
「take it easy、だ。トレーナー君。クリスエスではないがね」
冗談めかして言うと、彼の緊張も解れて、その調子だ、と私たちは笑い合った。
4: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:23:58
『互いに吸収し合う最高の関係』
あの敗戦はトレーナーの指導力不足ではない。私が及ばなかったからだ。文句ない雪辱をすることで、それを世間にアピールしたかった。対峙する彼女たちを完璧に破ることは、私と道を歩み、皇帝へ至る行程の栄光を示してくれた彼への恩返しになると思っていた。
トレーナー君と私。お互いに吸収し合う最高の関係にあった、と私は考える。私から彼に与えられたものは、彼が私にくれたものよりも、遥かに少ないかもしれないが。
5: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:24:23
『肌触り』
私はトレーナー君の肌を撫でた。最高級のベルベットに触れたかのように、その表面は優しかった。
6: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:25:02
『スキンシップ』
スキンシップは手のひらでする。右手で、時には左手で、彼の首筋、背筋、腰から尻にかけたあたりを優しくさする。このタッチングのねらいは、彼の気を落ちつけること、その一点にしかない。必要とあらば私はそれを何度もくり返す。彼の心に大きな落ち着きがあらわれるまで、やめない。
7: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:25:25
『体温』
(中略)に跨った時、私が直接体温を感じるのは内股と臀部、膝、ふくらはぎ、くるぶしなどの内側だ。素肌に伝わる36.5度の体温で、私はこの瞬間自分が半年ほど成熟したな、と感じた。
8: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:25:39
『好きなタイプ』
トレーナー君の(中略)は大き過ぎず小さ過ぎず、バランスが良い。私は彼にまた
10: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:26:10
──ルドルフから受け取った原稿を机に置き、深々と息を吐いた。同じように生徒会室で試し読みをしていたエアグルーヴとナリタブライアンもまた、同じような表情を浮かべていた。
「……ふー……っ」
「どうだろうか、トレーナー君。なんともこそばゆい感覚だが……」
URAからの依頼。是非とも皇帝に、三冠ウマ娘にトレーナーとの関係を纏めて本にして欲しいとのことで、ルドルフが筆を取ったのが数日前。
業務の合間や休み時間に淡々と執筆していたようだが、余りにも早く上がってきたので舌を巻いたものだが──
「君との関係、そしてエピソード……文章という形にするのは初めての試みだったが筆が止まらなくてね。取捨選択も難しく、熱のままに書き上げてしまったよ」
「……ルドルフ。最後に寝たのは?」
「うん? 確か、2日ほど前だが……」
成る程、と頷きブライアンにアイコンタクトを取る。彼女は舌打ちをしながらも、小さく頷きを返してくれた。
11: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:27:04
「……ルドルフを、保健室へ」
「なっ!? な、何か問題が──」
かの皇帝といえど、体調が万全でない状態でブライアンに抵抗することは難しい。一刻も早く保健室で寝不足を解消してもらい、再び原稿に目を通してもらうとしよう。
「ふー……」
再度、手元の原稿に視線を落とす。
途中までは良い感じだったのが、いきなりアクセルが掛かったように見える。お陰でいくつか読み飛ばしてしまったが、まるで好位から加速してぶっちぎるルドルフのレース運びのようだった。
12: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:28:21
「……ところで、だ」
生徒会室の扉が閉じて、気まずさに包まれる中、エアグルーヴが躊躇いがちに口を開いた。
「ん?」
「この原稿に書かれている、会長とお前の関係は……」
「……嘘はない、とだけ言っておく」
「……そうか……」
後日、冷静となったルドルフに、原稿を修正してもらい、完璧な物が仕上がった。
これで問題はないだろうと、そう思っていたのだが──手違いで修正前の原稿が出版社に送られてしまうとは、その時は思いもよらず。
さらにその後、キングヘイローの母の書いた本と並び、燦然と輝くベストセラーになるなど、誰が予想できようか──
20: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:40:51
>>12
>手違いで修正前の原稿が出版社に送られてしまうとは
わざとですよね?
22: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:43:38
>>20
その上出版社と編集が一切仕事してない…
26: 出版・編集 2023/03/22(水)19:47:09
>>22
原稿のとり違いというミスはいつでも起こり得る
だが、ルドルフには絶対があった
13: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:29:18
ルドルフ君。
14: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:31:46
本当に冷静か?
本当に手違いか?
16: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:33:23
レースの世界に絶対はない。
だが、私とトレーナー君の関係は絶対だった。
17: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:36:40
ルドルフ君。
ルドルフ君。
18: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:38:39
ルドルフが秋天で負けたらトレーナー君が泣くのか…
19: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:40:26
ウマソウルって陣営要素纏めてるみたいなところあるしな…
21: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:43:14
ルドルフに手違いなどありはしない
23: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:43:40
もうスレ文で駄目だったお腹痛い
24: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:44:07
こんなのが普通に出版される辺りトレセンは相当爛れてそう
25: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:44:11
自伝じゃなくて惚気けてるだけじゃねーか
29: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:50:37
こうして産まれたのが君だ、テイオー
エエーー!!
31: 某記者 2023/03/22(水)19:52:08
素晴らしいですっ!!
32: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:52:11
『トレーナーの背』
著:シンボリルドルフ
『ルドルフの股』
著:トレーナー
37: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:59:30
>>32
こいつら最低なんだ!
34: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)19:57:41
😭何を見せられるのよー!
40: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:11:56
>>34
📱あなたが産まれた理由を書いただけよ?
38: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:08:04
他のトレーナーの話をしている時に何かにつけて自分のトレーナーを引き合いにだすルドルフ君
39: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:08:13
またキングが流れ弾食らってる…
42: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:17:26
じゃあエアグルーヴの原稿見せてみろよえーっ!
46: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:19:28
>>42
エアグルーヴはなんかそういう変な文章書きそうなソウル無さそうだし…
43: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:17:45
会長が書くかトレーナー君が書くかでいうとやっぱり会長が書く側だよな…
45: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:18:59
その年の暴露本ランキングでぶっちぎりの一位をとりそうな本だな…
52: 名無しさん(仮) 2023/03/22(水)20:27:51
一種ダジャレ特集本でも出すのかと勘繰ってしまった
実態はもっと酷かった