1: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:37:00
「トレーナーさん、好きな宝石はありますか? どんな色ですか? どんな形ですかっ?」
唐突な質問に少し面食らって、そのあからさまな微笑ましい狙いに口元が緩んだ。
ノートPCの画面を閉じて、ダイヤと向き合う。その瞳はキラキラ期待に揺れている。
「ああ、あるよ。もちろんダイ──」
──と。
答えようとしたところで、ダイヤの背後にいるウマ娘。
ダイヤのチームメイトにして、俺の最初の担当の子──こちらをじっと見つめている、ダイイチルビーと目が合った。
2: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:37:41
軽はずみに開いた口をつぐむ。
耳をピコピコと動かして首をかしげるダイヤとは対照的に、後ろのダイイチルビーは時折瞬きをするだけで微塵も身動ぎをしない。小揺るぎもせず、俺を見つめ続けている。
「ダイ? ダイ、なんですか?」
「……」
ダイヤがグイグイ押してくる。ルビーも目線を外さない。
いやあ、ちょっと思い付かないな──なんて、いまさら誤魔化すことはできない。
『もちろん、ダイヤモンドだよ』
『もちろんダイ──ダイイチルビーかな』
脳裏に浮かぶ選択肢は二つ。
しかしどちらにせよ──軽はずみなノリで答えていいものでは、無さそうだ。
3: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:37:55
「……! だ、ダイオライトとか! 最近、ちょっと興味あるなぁって!」
二つの圧力に挟まれて、咄嗟に絞り出された答え。ダイヤとルビー、どちらでもない第三の選択肢。
冷や汗を垂らしながら告げると、ダイヤは露骨に眉根を寄せて──ルビーは、小さく息を吐き、静かに瞼を閉じた。
「……そうですか」
「……閃緑岩、ですか。或いは、あの三冠ウマ娘の育ての親の名……トレーナーなら、当然かもしれませんね」
4: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:38:06
何とか、誤魔化せたか──ほっと胸をさする俺に、ルビーが静かに歩み寄ってくる。
「……ですが。それは、胸を貼れる回答ではありませんね。『次』までに己の中で答えを準備しておくように」
「……期待してますから、ね?」
「……はい……」
『次』が来ないことを祈りながら、しかし同じ手で逃げは打てないことだけは理解した──
──この時、ふと閃いた! この経験はサトノクラウンのトレーニングに活かせるかもしれない!
5: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:38:17
みたいな感じでお嬢様チームとラブコメしたい
6: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:40:57
【独占力のヒントレベルが上がった!】
7: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:41:35
プレッシャーvs独占力
8: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:42:45
トレーナーの胃は死ぬ
しれっといるクラちゃんの胃も死ぬ
9: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:44:40
ダイ…大理石…
10: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:44:57
コメディかな…コメディかも…
11: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:45:24
まずルビトレが他の子を担当することになる時点で一悶着が起きる
12: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:45:26
胃が痛くなりそう
13: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:45:26
これでメジロも担当していたら大変なことになっていたな…
14: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:46:45
>>13
実は担当してるのかもしれない…メジロのトレーニングの参考にはならないと思っただけで…
15: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:48:32
複数トレーナーになって大変な目にあいた
16: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:49:41
名門や財閥の派閥争いが日夜繰り広げられるチームなので迂闊に手を出してはならないとトレセン学園で話題になってるチーム
17: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:55:07
華族のルビーを育てたことで名を上げた有ルビトレがサトノ家からお誘いが来たのか…
18: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)17:56:06
サトノとシンボリとメジロとルビーの実家ならどこが一番強いの?
19: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:00:10
チームウマ娘がモーションかけてくると
必ず後ろに佇んでこちらを見てるんだよね…
20: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:00:32
王家には敵うまい
21: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:00:39
ダイイチルビーとサトノダイヤモンドのトレーニングには活かせないんだ…?
22: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:01:10
『彼は我が一族の要人……手を出すことの意味を理解されているのでしょうか』
『いいえ! トレセン学園内は中立のはずです! ね、理事長!』
『……う、うむ!』
不問!──そうデカデカと書かれた扇子を広げる理事長の顔は未だに忘れられない。チームを組む時の騒動はトレセン学園のトレーナーと生徒たちの間で広く伝わっていた。
「ふふ……聞きましたよ、トレーナーさん」
「……アルダン」
トレーナー室のソファで休憩していると、微笑みとともに紅茶の差し入れ。彼女も俺のチームメイトの一人、メジロアルダンだ。ありがとう、と礼を告げて紅茶に口付ける。程良い甘味が心を癒してくれる。
「ところで、好きな宝石とのことですが──硝子細工というのも、お勧めですよ♪」
「……ははっ!」
不思議と、一瞬だけ紅茶の味が濃く感じた。
24: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:01:26
みたいな?
23: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:01:20
華麗なる一族の中でしっかり振る舞えるトレーナーとかそら他のお嬢様ウマ娘達は欲しがる
ルビーからプレッシャーがかかるが
26: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:03:09
人権無いなった
27: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:03:17
ダイ……まで言ってダイオライトを引っ張り出せるの頭の回転早いな……
28: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:03:42
欲望に正直なのは嫌いじゃないよ
29: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:03:47
採用です!されてしまったんか…
30: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:04:35
理事長!不問って言うのは聞きたくないし聞く気はないって意味じゃありませんよね!?
34: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:06:59
ルビーさえいなければ即座にダイヤって答えようとしてたんだよな
この女たらしがよ
40: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:10:16
>>34
ダイヤは嬉しい!とトレーナーに抱きついてきて二人は幸せなハグをして終了(やる気アップイベント)
41: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:11:19
>>40
(ルビーの眼差し)
37: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:08:38
ダ…ダイ…ダイヤボー…
39: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:10:05
ご実家パワーもそうだけど多感な時期のウマ娘だから
発言一つにも気を使わなきゃならんのだ…
42: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:12:21
ここに足すならやはり宝石を名前に持つウマ娘…
47: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:13:18
>>42
ハァイ!
66: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:27:10
>>57
次から真珠って答えたら後はパール姉さんがいい感じにまとめてくれないかな…
50: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:14:08
ダイイチルビーとサトノダイヤモンドとメジロアルダンとサトノクラウンを担当するトレーナー生活は楽しいか?
51: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:15:37
>>50
胃に穴が空きそう
52: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:16:39
>>50
誰か1人でも胃がもたんわ!
55: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:18:53
おせいそ組は実際のところめんどくさい要素多い…
56: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:19:42
じゃあこうしましょう
一般人的素養をもったウマ娘を加えて中和する
58: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:20:21
>>56
ハーッハッハッハ!
59: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:22:07
この泥棒猫。
61: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:24:32
世界レベルまで来たらメダパニもいいとこですね
62: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:24:58
チームで面倒見るならチーム内の立ち位置がバランス良くないときついな…
64: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:26:28
ルビーが育成終わってる世界ならなんとか...
65: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:26:51
多くの名家と携わり──いつの間にか、小さな肩に乗る責務も随分と大きくなったものだ、と思う。
しかし厳しいと思ったことはあれど、辛いと思ったことはない。彼女達の走りに携われることはどんな喜びにも代えがたい。
が、それはそれとして──息抜きは、したくなるもので。
「ハッ──いいのか? お貴族サマが私と連んで」
「へぇ……君も、相手の立場で頭の高さが変わるのか?」
「ふ……つまんねぇ冗談だ──っ!」
唇を吊り上げて、シリウスシンボリがビリヤードの球を弾く。
息抜きを求めて訪れたバーで偶然出会い、ビリヤードを紹介され、コテンパンにされ、リベンジを求めて──気付けば、彼女とも友人関係を構築していた。
67: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:27:18
「しかし、アンタも随分と腕前を上げてきたな──どうだ、ここで一つ賭けをしないか?」
シリウスの次の手番から俺の出番に移り、キューを構えて卓上に向かう。
「賭け?」
「ああ──私が勝ったら、私がアンタを貰う。あのお嬢サマ方からな」
「……中々、面白い冗談だな」
「ハッ、冗談になるかは──アンタの腕次第だな?」
弾かれた球が、テーブルの四方へと広がった──
100: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:54:37
>>65
>「へぇ……君も、相手の立場で頭の高さが変わるのか?」
スッとこういうセリフが出るのはモテるわ
108: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)19:00:02
>>100
シリウスが好みそうなセリフ
68: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:27:35
違うタイプの名家のウマ娘も欲しいよねってなったからつい
69: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:28:29
>ダイイチルビーとサトノダイヤモンドとメジロアルダンとサトノクラウンとシリウスシンボリを担当するトレーナー生活は楽しいか?
70: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:29:54
>>69
多分シリウスにも負荷が分散するから多少マシになる
71: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:31:39
シリウスは面倒くさそうなこと言いながら結局チーム内の調整役になりそう
72: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:31:48
複数担当する時は精神的主柱になりうるみんなを引っ張るようなカリスマ性を持ってるウマ娘欲しいな…会長とかどうかなって考えてたらめんどくさい方のシンボリが参戦してきた
74: 名無しさん(仮) 2023/03/28(火)18:35:38
(辞める事を言い出せない…)