【ウマ娘怪文書】世の中には非常に似通った宇宙が数多く存在するというが、多くの人はそれを認識出来ない　しかしごく稀にその影響を証明する者が現れる。俺の担当ウマ娘、ダイイチルビーもその１人だ

世の中には俺たちが住む宇宙とは別の、非常に似通った宇宙が数多く存在するという
宇宙同士は互いに影響し合い過去や未来を変えることもあるが、多くの人はそれを認識出来ない
しかしごく稀にその影響を証明する者が現れる。俺の担当ウマ娘、ダイイチルビーもその１人だ
「おりられません……ぐすっ、たすけてぇ……」
「ルビー！じっとしてて、今行くから！」
木の上に登ったはいいものの高い所が怖くて降りられない。小さな子供にはよくあることだ
だがもしこの光景を俺以外の誰かが見ていたら違和感を覚えるだろう
木の上で震えているのは誰がどう見てもあの華麗なる一族の次期当主なのだが、これには深い事情がある

『10年バズーカ……って何？』
『別宇宙の私が手に入れたという特殊な大砲です。被弾すると10年後の自分と記憶や精神が入れ替わるので注意が……』
『ははは。いくら何でもそんな荒唐無稽な……ルビー？』
『……あれ？ここは……お兄さん、今は永世何年ですか？』
仮にこちらより10年進みが遅い別宇宙のルビーが10年バズーカを使用したとしよう
するとこちらの宇宙のルビーがあちらに飛ばされ、向こうのルビーがこちらに来るという原理だ

つまり今の彼女の中身は10年前の小学生時代のルビー。言うなればショウイチルビーだ
「よっと……それじゃ俺に掴まってて、ゆっくり降りるからね」
「うん……こわくしないでね」
ヒシと抱き付くルビーは小柄とはいえ高等部。それなりに重く、出るとこ出……いやそれは今関係ない
俺は彼女を背負ったまま、なるべく太い枝を手掛かり足掛かりにゆっくり木を降りていった
時間が来れば元に戻るとしても担当が泣いていたら体が勝手に動くのがトレーナーの悲しい性である
「よし、到着。もう大丈夫だよルビー」
「はい！ありがとうぞんじます。お兄さん」
鳴いたカラスがなんとやら、地上に降り立つ頃にはルビーはすっかり上機嫌になっていた
思えばこうしておぶってもらった経験も少ないのかもしれない。ならばいい思い出を作るのも大人の役目だ
「きゃふっ。ふふふ……ねえ、お兄さん」
「なんだいルビー」
「わたしが大きくなったらね、その……わたしのおむこさんになってくれませんか？」
一見可愛らしい発言だが、将来自分が家督を継ぐ前提なのはさすが幼くとも一族の次期当主といったところか
俺は背にルビーの温もりを感じながら、背中越しに気持ちを告げた

「そうだね。ルビーが大きくなって、素敵なウマ娘になったら結婚しよう」
「…………」
そう告げた直後、背中に押し付けられていた柔らかいものが離れた気がした
途端に感じるルビーの手足から伝わる強張った感触。これの意味するところは
「……お、おかえり……？」
「……ただいま戻りました。幼い日の私がご迷惑をおかけして申し訳ございません」
軽やかに背中から降りた彼女は荘厳な空気を身に纏う、いつものダイイチルビーで間違いない
問題はどのタイミングで戻って来たかだが……子供相手の約束とはいえ、正直確かめるのが怖い
「トレーナーさん」
「は、はいっ！？」
「まだまだ未熟ですが、我が一族にも……あなたにも誇れる私に成れるよう精進してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします」
「……こちらこそ、よろしくお願いします」

世界には数多の宇宙が並行して存在しているが、基本的にそれらを観測したり、干渉するのは不可能とされている
だが稀に異なる宇宙同士が交錯した時、互いの宇宙に重大な影響を及ぼすことがある。十分に注意しなければならない

年齢ではコウイチルビーなのにダイイチルビーを名乗るのはおかしくないだろうか

ダイニルビーはどう思う？

ショウゴルビーくらいがいい…

ネオユニヴァースの世界観かと思ったら週刊ジャンプの世界観だった

（小さい頃木に登って降りられなくなったところを助けてくれたお兄さんとトレーナーさんが似てる気がしてきた私…）

イチじゃなくてそっち側変化させるパターンもあるのか…

急に10年前の約束ができた？

ルビーは背が低いだけでそれなりにあることを意識したら危険だ

（担当に欲情などあってはならないと思う俺…）

高校生ルビーが設定だとしてもこんな積極的なことできるわけねえから本当に入れ替わってるってよくわかるな！

まぁじカワイ〜…☆

チュウイチルビーやダイイチルビーがいないようだが？

大学部の年齢まで行くとフケが抑えられなくなったルビーになってしまう

ダイダイイチルビー…

冷静に考えたらルビーは高3だからクラシックの時点でダイイチルビーになるのか