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よくしら聖杯戦争 第５１話
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「ミラ子！ちょっといいか。次のレースに向けたトレーニングなんだが…」
いつも通りのトレーニング、いつも通りの二人の会話。変わらない普通の光景である。
「あ〜ここで坂が来るんですよね…確かに、私の腑抜けた根性だと…意識して今のうちに鍛えとかないとキツイかもです…」
「ミラ子は腑抜けなんかじゃないよ、ズブいだけ」
そんないつも通りの会話を続けるトレーナーだが、いつの間にか自分の手がヒシミラクルの腹を揉んでいる事に気付く。これだ、最近こればかりだ。
原因─────はハッキリとはわからないが、ヒシミラクルと長く一緒に過ごし、距離が縮まるに比例して揉む頻度も増えていったような記憶がある。
一揉みし、「これを1ヶ月で絞らなきゃいけないのか…」と絶望したり、プールでのトレーニングを嫌がる担当に対して「トレーニングを嫌がるのはこのだらしない腹か！！！！」と言いながら揉む、などが一例だがパターンは様々だ。
ヒシミラクルを強くするために揉んでいたのに、いつの間にか自分の手が彼女の脂肪を求めるようになってしまっていた。それほどまで魅力的な感触だったのだろう。
彼女の方も、数年前のように腹を揉まれてギャーギャー叫ぶ事もなく、それどころか特に何も言及しないのでこちらもやめるべきなのかハッキリ判断できず、悩んでいるうちにトレーニングの時間が訪れ、気がつくとまた揉んでいる。
非常に揉んでくる。それはもうモミモミである。特に水着の時とか、腹が目立つのでかなり揉んでくる。
以前からふざけ半分で怒りながら揉んでくる事はあったけど（友達に話すと惚気乙と茶化されたが、至って真剣なセクハラ問題である）、揉む頻度が増えるうちにいつの間にか何も無い日常の刹那に揉んでくるようになった。
あの鬼教官がこんな事をするなんて最初はビックリしたけど、結論から言うと私はこの行為が嫌ではないと感じていた。
普通の子なら嫌がったり、対抗して腹筋を鍛えたりするのかもしれないけど…そう思わない私はいやらしい子なのか、単に怠け者なのだろうか。
「ですから、こういう筋トレを取り入れてるらしくて…」
「なるほど…うーん…いやしかし…」
トレーニングについてのちょっとした相談をする二人。言葉に詰まったトレーナーは片方の拳を口元に当てて悩みながら、もう片方の手でヒシミラクルを揉み始めた。
貧乏ゆすりのようなものである。
そんな時、トレーナーに声がかけられた。
「おーい、ちょっといいか。今度の合同併走トレーニングの件なんだけど…」
ヒシミラクルのトレーナーの同僚、つまり別のウマ娘のトレーナーが二人の前に現れた。その瞬間に鬼教官は担当を揉む手を素早く下げた。
揉み教官の方を睨んでいる。その目は「人に見せられないような事だとわかっててやってたのかよ」と言いたげだ。
当たり前と言えば当たり前の事ではあるが…何かやるせようのない怒りが彼女を襲った。トレーナー二人は仕事の相談を進めている。
「よろしく頼むよ」
「ああ。ミラ子、そういう事だから…いぎッ！？」
相談を終えた鬼教官を不意の痛みが襲った。なんとヒシミラクルがカレの腹を思い切り握りしめたのだ。
「み、ミラ子？どうした？」
「……」
その日トレーナーはお好み焼きを奢らされた。
ミラ子揉みたい
相手が嫌がってないのでセーフ
普通じゃない
異常にセクハラだ
例え腹じゃなくて肩だろうと首だろうと尻だろうと人前じゃ揉みづらいんだ
わかるわ
という書き込みを見て思いつきました
100%惚気じゃん
走り込みしような
（特に腹揉む以外何もしない）
「お腹以外は揉んだりしないんですか？例えば…胸とか」
「お腹以外はセクハラになっちゃうだろ？」
ｷﾞｭｯ