1: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:06:39
「今年は各地の紅葉がまばらだったんだって」
ああ、という呟きと共にトレーナーがナリタタイシンの方を見る
彼女が見上げる銀杏の木も既に大分舞い落ち地べたを黄色に染めていた
彼はそれを箒で集めながら学園の中庭を見渡す
晩秋のそこは居心地の良い空気をかもしだしながらも
タイシンが話題に上げた様に普段であれば赤や黄色に染まる木々なのだが
その一部が緑の葉のままになっている
「夏の猛暑が原因なんだとさ。まあ、今年は物見遊山の暇も無かったが…」
ただでさえウマ娘達にとっては夏から秋にかけては慌ただしい時期である
それは彼女達を支えるトレーナーにとっても例外ではないのだ
アウトドアの趣味を持つタイシンのトレーナーにとっては中々痛手であり
地域によっては冬本番を前に休業に入るキャンプ場も多い
「まあいいじゃん。逃げる訳じゃなし、来年また来るでしょ」
「それは…そうなんだが」
「言っとくけど新作のキャンプギア腐らせてんのアンタだけじゃないから」
ああ、という呟きと共にトレーナーがナリタタイシンの方を見る
彼女が見上げる銀杏の木も既に大分舞い落ち地べたを黄色に染めていた
彼はそれを箒で集めながら学園の中庭を見渡す
晩秋のそこは居心地の良い空気をかもしだしながらも
タイシンが話題に上げた様に普段であれば赤や黄色に染まる木々なのだが
その一部が緑の葉のままになっている
「夏の猛暑が原因なんだとさ。まあ、今年は物見遊山の暇も無かったが…」
ただでさえウマ娘達にとっては夏から秋にかけては慌ただしい時期である
それは彼女達を支えるトレーナーにとっても例外ではないのだ
アウトドアの趣味を持つタイシンのトレーナーにとっては中々痛手であり
地域によっては冬本番を前に休業に入るキャンプ場も多い
「まあいいじゃん。逃げる訳じゃなし、来年また来るでしょ」
「それは…そうなんだが」
「言っとくけど新作のキャンプギア腐らせてんのアンタだけじゃないから」
2: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:06:49
そしてナリタタイシン自身も動画で見るだけでなく
コツコツと道具を揃えてはキャンプ先で互いに見せ合うのを楽しみとしている
「なんだったら冬も行くか…」
「そうそう。防寒対策してさ。で、次の秋待てばいいじゃん」
「だな」
そうこうしているうちに箒で落ち葉を集めていた彼の手がふと止まる
「ん?どうかした?」
「ああいや。こうして後何回位一緒にタイシンとキャンプに行けるのかな、と思って」
「はあ?いやそれこそ指の数じゃ収まりきんないでしょ。どうせこの先も…」
彼女は何かを言いかけ、バツが悪そうに目を逸らすと咳払いした
「それはいいんだけど。ほら、一先ずこんな所で良いんじゃない?」
「お、おお…」
彼女が言う様に中庭の掃除はひと段落、といった所で
既に落ち葉の山が形成されていた
コツコツと道具を揃えてはキャンプ先で互いに見せ合うのを楽しみとしている
「なんだったら冬も行くか…」
「そうそう。防寒対策してさ。で、次の秋待てばいいじゃん」
「だな」
そうこうしているうちに箒で落ち葉を集めていた彼の手がふと止まる
「ん?どうかした?」
「ああいや。こうして後何回位一緒にタイシンとキャンプに行けるのかな、と思って」
「はあ?いやそれこそ指の数じゃ収まりきんないでしょ。どうせこの先も…」
彼女は何かを言いかけ、バツが悪そうに目を逸らすと咳払いした
「それはいいんだけど。ほら、一先ずこんな所で良いんじゃない?」
「お、おお…」
彼女が言う様に中庭の掃除はひと段落、といった所で
既に落ち葉の山が形成されていた
3: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:07:03
そこにトレーナーが屈みこむと火をつけ、煙が立ち上っていく
「…あったかいね」
「ああ。そう感じる位に大分冷え込んできたな…」
大きな身体と小さな身体を自然と寄せ合い焚火を見ていた二人だったが
やがてどちらともなく懐へと手を忍ばせているのに気づき、そして苦笑する
「お?なんだタイシンもか?」
「うーわなにアンタも?…けどいいや、どうせだったら見せ合いっこしよっか」
「おう」
「「せーの」」
声を合わせ、そしてお互いに取り出した物を見ながら笑い合う
呆れ半分、そして嬉しさ半分といったところだった
二人はそのまま不敵な笑みを浮かべそしてそのまま距離を取ると
取り出した決闘盤を互いの腕に嵌めると素早く構えを取った
「「決闘(デュエル)!!」」
「…あったかいね」
「ああ。そう感じる位に大分冷え込んできたな…」
大きな身体と小さな身体を自然と寄せ合い焚火を見ていた二人だったが
やがてどちらともなく懐へと手を忍ばせているのに気づき、そして苦笑する
「お?なんだタイシンもか?」
「うーわなにアンタも?…けどいいや、どうせだったら見せ合いっこしよっか」
「おう」
「「せーの」」
声を合わせ、そしてお互いに取り出した物を見ながら笑い合う
呆れ半分、そして嬉しさ半分といったところだった
二人はそのまま不敵な笑みを浮かべそしてそのまま距離を取ると
取り出した決闘盤を互いの腕に嵌めると素早く構えを取った
「「決闘(デュエル)!!」」
5: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:07:21
「先行は俺が貰うぞ。俺は手札から<>を発動!
ゆるっと、まにまに!このカードは自分の場にウマ娘やトレーナーが居ない場合
手札から特殊召喚する事ができる。更に俺は手札から<>を召喚!
一流プランニングの効果で墓地へとデッキから一枚カードを落とし1枚ドロー
更にこの2体のウマ娘を使いリンク召喚!LINK2<>を召喚!
そして伏せカードを2枚セットしてターンエンドだ」
焚火の焔が揺らぐ中、ソリッドビジョンシステムにより黄金世代の二人が出現し
そしてリンクマーカーへと飛び込んでいくと薙刀を構えたグラスワンダーが彼の側に佇む
それを眺めながら伏せカードを警戒しつつもタイシンがカードをドローする
「これは見物ね…まさかあのタイシン先輩を相手に自ら先行を選ぶなんて」
屋上から中庭を見据え、二人の決闘を見守るのはキングヘイローとそのトレーナー
無論こちらは実体である
「彼女が得意とするのは迫る影による後攻1キル…だがタイトレはその担当だ
当然彼女の手管は知り尽くしているだろう」
ゆるっと、まにまに!このカードは自分の場にウマ娘やトレーナーが居ない場合
手札から特殊召喚する事ができる。更に俺は手札から<>を召喚!
一流プランニングの効果で墓地へとデッキから一枚カードを落とし1枚ドロー
更にこの2体のウマ娘を使いリンク召喚!LINK2<>を召喚!
そして伏せカードを2枚セットしてターンエンドだ」
焚火の焔が揺らぐ中、ソリッドビジョンシステムにより黄金世代の二人が出現し
そしてリンクマーカーへと飛び込んでいくと薙刀を構えたグラスワンダーが彼の側に佇む
それを眺めながら伏せカードを警戒しつつもタイシンがカードをドローする
「これは見物ね…まさかあのタイシン先輩を相手に自ら先行を選ぶなんて」
屋上から中庭を見据え、二人の決闘を見守るのはキングヘイローとそのトレーナー
無論こちらは実体である
「彼女が得意とするのは迫る影による後攻1キル…だがタイトレはその担当だ
当然彼女の手管は知り尽くしているだろう」
6: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:07:33
「アタシのターン…ドロー!アタシは手札から<>を発動!
デッキから任意の魔法カードを3枚選択し相手はランダムに1枚を選択する
そしてそのカードを1枚手札に加える事ができる。さあ、選びなよトレーナー」
「左の一枚だ。だが…」
「そう。アタシが選択した3枚は全て同じカード。加えたのはこいつだ…
フィールド魔法<>を発動!」
彼女の宣言と共に中庭の木々が覆い隠され中山レース場が構築されていく
「そしてこの瞬間手札の<>の効果発動!
このカードは場に中山レース場、或いは東京レース場が存在する場合
手札から特殊召喚する事ができる!」
「この瞬間トラップカード発動!永続罠<>!」
「連撃の帝王!?」
「連撃の帝王…あまり見ないカードね…」
「ああ。1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにを発動でき
ウマ娘かトレーナー1体をアドバンス召喚するカードだが…」
デッキから任意の魔法カードを3枚選択し相手はランダムに1枚を選択する
そしてそのカードを1枚手札に加える事ができる。さあ、選びなよトレーナー」
「左の一枚だ。だが…」
「そう。アタシが選択した3枚は全て同じカード。加えたのはこいつだ…
フィールド魔法<>を発動!」
彼女の宣言と共に中庭の木々が覆い隠され中山レース場が構築されていく
「そしてこの瞬間手札の<>の効果発動!
このカードは場に中山レース場、或いは東京レース場が存在する場合
手札から特殊召喚する事ができる!」
「この瞬間トラップカード発動!永続罠<>!」
「連撃の帝王!?」
「連撃の帝王…あまり見ないカードね…」
「ああ。1ターンに1度、相手のメインフェイズ及びバトルフェイズにを発動でき
ウマ娘かトレーナー1体をアドバンス召喚するカードだが…」
7: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:08:27
「この効果にチェーンして俺は墓地の<>の効果発動!
このカードを除外し、デッキからフィールド魔法<>を発動する事が出来る
このカードの効果により場のウマ娘の種族は全てマイラーに変化する!」
「くっ…まさか!?」
「そのまさかだ、タイシン。俺はこの瞬間<>の効果を発動!
<>は場のマイラーを利用しアドバンス召喚をする事ができる
そしてこれは相手のフィールドのウマ娘をリリースする事が可能!
俺は<>そして<>
この2人をリリースし<>を召喚!」
「まだっ…!墓地に落ちた<>の効果!
ライフを3000貸し与える事でデッキから同名のカードを手札に…」
「そこだ。俺は伏せカードオープン!速攻魔法<>を発動!
相手の墓地のウマ娘かトレーナーを指定して除外、その効果を無効化する!」
このカードを除外し、デッキからフィールド魔法<>を発動する事が出来る
このカードの効果により場のウマ娘の種族は全てマイラーに変化する!」
「くっ…まさか!?」
「そのまさかだ、タイシン。俺はこの瞬間<>の効果を発動!
<>は場のマイラーを利用しアドバンス召喚をする事ができる
そしてこれは相手のフィールドのウマ娘をリリースする事が可能!
俺は<>そして<>
この2人をリリースし<>を召喚!」
「まだっ…!墓地に落ちた<>の効果!
ライフを3000貸し与える事でデッキから同名のカードを手札に…」
「そこだ。俺は伏せカードオープン!速攻魔法<>を発動!
相手の墓地のウマ娘かトレーナーを指定して除外、その効果を無効化する!」
8: 終 2023/11/28(火)01:09:01
タイトレの宣言と共にターフに上半身を埋没したダイワスカーレットのケツが出現
そのままターフへ沈むと共にスペシャルウィークの効果を無効化する
そのままターフへ沈むと共にスペシャルウィークの効果を無効化する
「タイシン先輩まずいわね…<>はマイル特化のカード…
電光石火からのネメシス接続と迫る影により大きく攻撃力が上がるわ
大して先輩は身を守るカードもなくスペシャルウィークさんも除外されてしまった…」
「ああ。不利になったのは確かだ。でも…彼女のターンはまだ終わっちゃいない」
キングのトレーナーが言う様にナリタタイシンは自らと対峙しながらも
炎が消え燻り続ける焚火の様に熱を失ってはいなかった
「ここからだよ…魔法カード<>発動!」
「まさかっ!?タイシン!?」
「いくよトレーナー…この神官文字が読めるのは別にアンタだけじゃない!」
響き渡るナリタタイシンの詠唱
晩秋の決闘はまだ始まったばかりである。
15: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)05:21:37
>>8
>タイトレの宣言と共にターフに上半身を埋没したダイワスカーレットのケツが出現
たぶん目線入ったダスカ
>タイトレの宣言と共にターフに上半身を埋没したダイワスカーレットのケツが出現
たぶん目線入ったダスカ
9: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:12:02
紅葉の文字を見て身構えたら案の定だったけどまさかデュエルだとは思わなかった…
10: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:17:58
クソッ!火遁を警戒してたらデュエルが始まりやがった
11: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:18:09
タイシンファイアではなかったか
12: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)01:19:08
まるでわけがわからんぞ!
14: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)05:15:52
>>3
>「「せーの」」
声を合わせ、そしてお互いに取り出した物を見ながら笑い合う
キャンプ道具だと思うじゃん…
>「「せーの」」
声を合わせ、そしてお互いに取り出した物を見ながら笑い合う
キャンプ道具だと思うじゃん…
13: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)04:42:13
なんだこれら… なんなんだこれは!
16: 名無しさん(仮) 2023/11/28(火)07:33:34
なんだね急に…今日は学園が騒がしいようだが…