1: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:27:45
(私はヴィルシーナ。最愛の妹たちと共にトレセン学園に通うウマ娘。時は大農耕時代──秋川理事長によって開放された学園の畑で採れた野菜は味はもちろん栄養価にも優れており、今では多くの生徒たちがそれぞれ知恵を持ち寄って料理を作るようになっていた。
かくいう私もその一人。二人の妹のため、母直伝の料理を作ろうとしたのだが…….
「シュヴァルちゃーん、ちょっと火見ててくれるー?」
「う、うん……!キタさん、今行く……」
「サトノ〜、野菜切り終わったよ〜」
「ヴィブロスさん、ありがとうございます。洗い物はもう少し時間がかかるので、先にジャガイモのあく抜きをお願いできますか?」
二人は既に友人たちとグループを組んでいたようだった。引っ込み思案な部分がある繊細なシュヴァルもみんなに馴染めているようだし、甘えん坊だったヴィブロスは積極的にみんなの手伝いをしている。同じ学園に通っているというのに、切り抜いた日常の一瞬、一瞬が二人の成長を告げていた。
「二人とも……本当に立派になったわね……」
「ハーロウ?ヴィルシーナさん?」
かくいう私もその一人。二人の妹のため、母直伝の料理を作ろうとしたのだが…….
「シュヴァルちゃーん、ちょっと火見ててくれるー?」
「う、うん……!キタさん、今行く……」
「サトノ〜、野菜切り終わったよ〜」
「ヴィブロスさん、ありがとうございます。洗い物はもう少し時間がかかるので、先にジャガイモのあく抜きをお願いできますか?」
二人は既に友人たちとグループを組んでいたようだった。引っ込み思案な部分がある繊細なシュヴァルもみんなに馴染めているようだし、甘えん坊だったヴィブロスは積極的にみんなの手伝いをしている。同じ学園に通っているというのに、切り抜いた日常の一瞬、一瞬が二人の成長を告げていた。
「二人とも……本当に立派になったわね……」
「ハーロウ?ヴィルシーナさん?」
2: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:28:09
「あら……あなたは……」
シュヴァルとヴィブロスの同級生、サトノクラウンに見つかった私は、彼女から様々な話を聞かされた。シュヴァルとヴィブロスは口々に私の話をしているとか、おかげで私のイメージが料理上手で虫退治が得意なお姉さんになりつつある、とか。泥臭い、と以前ヴィブロスに言われた時には精神的な話だったような気がするが、今では言葉通りの意味になっているらしい。それはそれで訂正が必要かしら?
「見ての通り、シュヴァルとヴィブロスが上手くやれてるか気になったのよ。……でも、余計なお世話だったようね、あなたたちのような素敵なご友人があんなに大勢いるんだもの」
「エイ……よかったら、ヴィルシーナさんもご一緒しませんか?」
「え?」
「シュヴァルとヴィブロスもきっと喜びますよ!」
にこやかに笑うクラウンに手を引かれ、食堂まで連れていかれるのだった……。果たして、シュヴァルとヴィブロスはドンナ料理を作るのか?
あの三姉妹が帰ってきた!ハートフルクッキングコメディ待望のSeason2!
『第一話 大豊作!ウマ辛麻婆にんじんポテト!』
今夜はこの妄想をしながら寝るわ……)
シュヴァルとヴィブロスの同級生、サトノクラウンに見つかった私は、彼女から様々な話を聞かされた。シュヴァルとヴィブロスは口々に私の話をしているとか、おかげで私のイメージが料理上手で虫退治が得意なお姉さんになりつつある、とか。泥臭い、と以前ヴィブロスに言われた時には精神的な話だったような気がするが、今では言葉通りの意味になっているらしい。それはそれで訂正が必要かしら?
「見ての通り、シュヴァルとヴィブロスが上手くやれてるか気になったのよ。……でも、余計なお世話だったようね、あなたたちのような素敵なご友人があんなに大勢いるんだもの」
「エイ……よかったら、ヴィルシーナさんもご一緒しませんか?」
「え?」
「シュヴァルとヴィブロスもきっと喜びますよ!」
にこやかに笑うクラウンに手を引かれ、食堂まで連れていかれるのだった……。果たして、シュヴァルとヴィブロスはドンナ料理を作るのか?
あの三姉妹が帰ってきた!ハートフルクッキングコメディ待望のSeason2!
『第一話 大豊作!ウマ辛麻婆にんじんポテト!』
今夜はこの妄想をしながら寝るわ……)
9: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:03:34
>>7
言葉は呪いじみている。会長さんがダジャレをよく言っているが、あれもそう。私たちは思考に言葉を使い、言葉によってイメージを固める。つまり、ダジャレとは現実には一切干渉しない錬金術と言っても過言ではないのだ。
「ジェンティルドンナ」
その名は、私の中で特別な意味を持っている。誰にだってそういう相手がいるだろう。私の場合は偶然そういう名前だった。
彼女の後塵を拝む内に、いつしかジェンティルドンナのシルエットは様々に分割された。『貴婦人』という言葉に怯み、リング状に結んだ髪を見て思い出し、「どんな」という言葉が自動で彼女の顔に上書きされる。ひどい呪いだ。
呪いは徐々に進行していく。今では彼女の触れ、身に着けたものや使った言葉、かつていた場所まで彼女に侵蝕されていくのだから。
かた饅頭やトレーニングルームやターフの上にまで、ジェンティルドンナの影はある。
「どうしたのヴィルシーナさん?またジェンティルさんのこと?」
「タルマエさん……私、そんなに顔に出ているかしら」「え、うん」
言えないよね、とタルマエさんは呟いた。……そういうのじゃないわよ!?
言葉は呪いじみている。会長さんがダジャレをよく言っているが、あれもそう。私たちは思考に言葉を使い、言葉によってイメージを固める。つまり、ダジャレとは現実には一切干渉しない錬金術と言っても過言ではないのだ。
「ジェンティルドンナ」
その名は、私の中で特別な意味を持っている。誰にだってそういう相手がいるだろう。私の場合は偶然そういう名前だった。
彼女の後塵を拝む内に、いつしかジェンティルドンナのシルエットは様々に分割された。『貴婦人』という言葉に怯み、リング状に結んだ髪を見て思い出し、「どんな」という言葉が自動で彼女の顔に上書きされる。ひどい呪いだ。
呪いは徐々に進行していく。今では彼女の触れ、身に着けたものや使った言葉、かつていた場所まで彼女に侵蝕されていくのだから。
かた饅頭やトレーニングルームやターフの上にまで、ジェンティルドンナの影はある。
「どうしたのヴィルシーナさん?またジェンティルさんのこと?」
「タルマエさん……私、そんなに顔に出ているかしら」「え、うん」
言えないよね、とタルマエさんは呟いた。……そういうのじゃないわよ!?
4: 終わり 2024/06/26(水)23:32:15
というわけでイベントで出てきた麻婆ポテトが美味しそうなので作ってみました
作った後で改めて起動したら麻婆ポテトじゃなくて麻婆ニンジンポテトだったのとじゃがいもは麺に全然絡まなくて困りました
ベースはGOCHIウィークのクラちゃんの麻婆麺です
人参とじゃがいもをいれるにあたって水溶き片栗粉の分量の調整と人参じゃがいもを煮詰める時間の追加をすると良いと思うのでよかったらやってみてね
美味しくできたらまたスレ立てます
作った後で改めて起動したら麻婆ポテトじゃなくて麻婆ニンジンポテトだったのとじゃがいもは麺に全然絡まなくて困りました
ベースはGOCHIウィークのクラちゃんの麻婆麺です
人参とじゃがいもをいれるにあたって水溶き片栗粉の分量の調整と人参じゃがいもを煮詰める時間の追加をすると良いと思うのでよかったらやってみてね
美味しくできたらまたスレ立てます
11: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:06:02
>>9
>『貴婦人』という言葉に怯み、リング状に結んだ髪を見て思い出し、「どんな」という言葉が自動で彼女の顔に上書きされる。ひどい呪いだ。
病院だよゥッッ!!
>『貴婦人』という言葉に怯み、リング状に結んだ髪を見て思い出し、「どんな」という言葉が自動で彼女の顔に上書きされる。ひどい呪いだ。
病院だよゥッッ!!
7: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:44:31
>>2
>ドンナ料理
これ言いたかっただけじゃないか?
>ドンナ料理
これ言いたかっただけじゃないか?
3: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:30:52
(姉さんまた変な妄想してる…)
5: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:33:49
今度はクラウン相手に妄想するのか姉さん…
8: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:53:26
>>5
そういうのじゃないわ。それはそれとしてシュヴァルがいつもお世話になっているわね。姉がお返しをするのは過干渉にあたるかしら。
彼女の同室はクラスメートのドゥラメンテさんだったはず。彼女の好みを聞いてみるのも良いかもしれない。
「クラウンの好きなものか……。靴を集めている。あとは、家族とよく話している。それから……」
ぷるぷると震えて考え込んだ彼女に短くお礼を告げ、考える。靴は拘る人も多いから少し贈り辛い。
「それから……寝ぼけて香港の言葉を使うことがある」
参考にするには少々オフィシャルな情報が多い。折り目正しい彼女らしいと言えばそうかもしれない。
〇
「それで、ショッピングですか?」
「ええ。貴方が何が欲しいかを私は知らない。ということを再確認したわ」
「欲しいもの……は、他人からもらうより自分で掴む主義なので」
冗談のつもりだろうか、クラウンは柔らかく微笑んだ。けれど、無根拠のものでもないことはすぐにわかる。
「気が合うわね、意外と」
後日、釣具屋にいたシュヴァルが偶然並んで歩く二人を見てひとりで悶々とすることになったのは別の話である。
そういうのじゃないわ。それはそれとしてシュヴァルがいつもお世話になっているわね。姉がお返しをするのは過干渉にあたるかしら。
彼女の同室はクラスメートのドゥラメンテさんだったはず。彼女の好みを聞いてみるのも良いかもしれない。
「クラウンの好きなものか……。靴を集めている。あとは、家族とよく話している。それから……」
ぷるぷると震えて考え込んだ彼女に短くお礼を告げ、考える。靴は拘る人も多いから少し贈り辛い。
「それから……寝ぼけて香港の言葉を使うことがある」
参考にするには少々オフィシャルな情報が多い。折り目正しい彼女らしいと言えばそうかもしれない。
〇
「それで、ショッピングですか?」
「ええ。貴方が何が欲しいかを私は知らない。ということを再確認したわ」
「欲しいもの……は、他人からもらうより自分で掴む主義なので」
冗談のつもりだろうか、クラウンは柔らかく微笑んだ。けれど、無根拠のものでもないことはすぐにわかる。
「気が合うわね、意外と」
後日、釣具屋にいたシュヴァルが偶然並んで歩く二人を見てひとりで悶々とすることになったのは別の話である。
6: 名無しさん(仮) 2024/06/26(水)23:35:57
姉さん…?ナリタトップロードだよ…?
10: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:04:19
絶好調だね姉さん…
12: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:14:14
それだけのことをしたのよ
13: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:31:39
あれから月日は流れ今ではすっかり呪いも抑えられていた。ジェンティルドンナを意識しないわけではないが、一時期のように過剰に恐れたりその影を探すようなことはやめたのだ。二人の道が分かたれた日から今日まで、それだけの時間が過ぎたという意味でもある。
そんな折、再び、心は乱される。決意なんて風前の灯だとあざ笑うかのように。「似合っていましたわよ、ドレス」
偶然、廊下で彼女にすれ違った。ほんの一瞬目が合って、ほんの数秒一方的に言葉を発した。そして、速度を緩めることもなかった。
「っ……! ……あ、ありがとう、ございます」
視線を下げ、目を瞑る。ジェンティルドンナは歩みを止めただろうか。あるいは、背中は尚も小さくなっているだろうか。
「どうして俯くのかしら?」
答えはどそのどちらでもない。ジェンティルドンナは振り返り、私の目の前にいた。身長差のせいか、目の前に飛び込んできたのは彼女の暴力的な胸元。呼吸の度にゆっくりとそれは上下している。
「何度でも言おうかしら? よく似合っていましたわ」
ふらりと身体が揺れた。決意という炎を消すくらいなら、燭台ごと倒れた方がマシだった。そして、逞しい腕に抱かれた。
そんな折、再び、心は乱される。決意なんて風前の灯だとあざ笑うかのように。「似合っていましたわよ、ドレス」
偶然、廊下で彼女にすれ違った。ほんの一瞬目が合って、ほんの数秒一方的に言葉を発した。そして、速度を緩めることもなかった。
「っ……! ……あ、ありがとう、ございます」
視線を下げ、目を瞑る。ジェンティルドンナは歩みを止めただろうか。あるいは、背中は尚も小さくなっているだろうか。
「どうして俯くのかしら?」
答えはどそのどちらでもない。ジェンティルドンナは振り返り、私の目の前にいた。身長差のせいか、目の前に飛び込んできたのは彼女の暴力的な胸元。呼吸の度にゆっくりとそれは上下している。
「何度でも言おうかしら? よく似合っていましたわ」
ふらりと身体が揺れた。決意という炎を消すくらいなら、燭台ごと倒れた方がマシだった。そして、逞しい腕に抱かれた。
14: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:35:56
やっぱりジェンヴィルじゃないか姉さん!
17: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:36:52
>>14
ヴィルジェンよ!
ヴィルジェンよ!
15: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:36:10
姉さん難儀な性癖してない…?
16: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:36:36
姉さん…ジェンティルさんのそこが好きだったんだね…
18: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:37:29
幸腹グラフィティ来たな……
20: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:39:55
たべるー
つくるー
ふたりドゥビドゥバ
つくるー
ふたりドゥビドゥバ
21: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:39:57
うんうんわかるよお姉ちゃん
ジェンティルさん胸大きいもんね
ジェンティルさん胸大きいもんね
23: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:44:06
>>21
ターフに出なさいヴィブロス
東京1600芝で話し合いましょう
シュヴァルもよ
ターフに出なさいヴィブロス
東京1600芝で話し合いましょう
シュヴァルもよ
28: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:50:34
逆に聞きたいのだけれどあの胸が嫌いな人は居るのかしら?
29: 名無しさん(仮) 2024/06/27(木)00:51:26
(認めた…)