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2024.11.21-13:46:42

ウマ娘怪文書

【ウマ娘怪文書】春のファン感謝祭。昨年こそ目玉となるエキシビジョンレースで凡走という失態を犯してしまったシンボリルドルフであったが、今年はそれを挽回するべくいつも以上に気合を入れて運営業務に勤しんでいた。

 コメント (0)

1: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:45:13
春のファン感謝祭。
昨年こそ目玉となるエキシビジョンレースで凡走という失態を犯してしまったシンボリルドルフであったが、
今年はそれを挽回するべくいつも以上に気合を入れて運営業務に勤しんでいた。
そんな中でシンボリルドルフはトレーナーと共に感謝祭を見回っていたのだが、トレーナーの元にウマ娘が駆け寄ってくるのを目にする。
トレーナーの名前を呼び、親し気に話す姿から二人が友人であることが伺えた。
ルドルフの視線に気が付いたトレーナーは、君の先輩にあたる人だよと言い隣に居る女性を紹介した。
トレーナーにネザーフィールドと呼ばれたウマ娘は、かつてトレセン学園に在籍しデビューすることは出来たものの、レースでは良い成績を残せずトレセン学園から普通科の高校へ転校し、大学へ進学後トレーナーと知り合ったという。
卒業後、トレセン学園でトレーナーをやっていることを知って会いに来たのだった。

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2: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:45:45
トレーナーの友人であり彼女にとっては久しぶりの母校ということもあって、ルドルフは一緒に学園を見て回ってあげたらと提案する。
そうだなとトレーナーはルドルフの提案に謝意を示すと、ネザーフィールドを連れて雑踏の中へと消えていった。
そのあとも生徒会長としてファン感謝祭の運営業務のため学園内を歩いていると、トレーナーとネザーフィールド、そして生徒会庶務が話しているのが見えた。
トレーナーとネザーフィールドは生徒会庶務に別れを続けると、ルドルフに気付くこともなく出し物をやっている教室へと入る。
後ろ姿を見送っていると庶務がお疲れ様ですと声をかけてきたので、ルドルフもお疲れ様とねぎらいの言葉をかける。
庶務はやや興奮状態でルドルフに、会長のトレーナーが女性と一緒に感謝祭の出し物を見て回っている事をご存じですかと聞いてきたので勿論知っていると答えた。
3: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:46:11
ファン感謝祭を終えて、ルドルフはトレーナーにネザーフィールドさんは感謝祭を楽しめたかと尋ねる。
楽しんでいたし懐かしがってもいたよ。一緒に見て回れて良かったありがとう。とトレーナーは感謝を示す。
それを見てルドルフは心の奥底から自分の行いが正しいと思うことができた。
感謝祭後、トレーナーはルドルフに次の土日はトレーニングは控えて休日にしようと告げた。
ルドルフは特に疲労を感じていなかったが素直に指示を受け取った。
それに以前からテイオーやツヨシと出かけようとせがまれてもいたから。
4: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:46:35
休日、テイオーとツヨシと共にブティックなどを見て回り、学園近くまで戻ってきた時。
河川敷でトレーナーとネザーフィールドが二人で居るのを見かけてしまう。
トレーナーはタブレットやカメラを持ち、ネザーフィールドはジャージ姿。練習をしている、と受け取るのが自然であろう。
テイオーも二人に気が付いたらしく、「あれってカイチョーのトレーナーだよね。隣に居る人は誰だろう」と首を傾げていた。
「トレーナー君の大学時代の友人だそうだよ」
それだけ言うと「そういえばテイオー、森公園に来ているはちみー屋、新作を出しているんじゃなかったか?」と話題を振る。
「私はまだ飲んだことないから飲みに行こう」と言ってこの場を去るように促した。
ルドルフは二人を見たくなかったのだ。それがどうしてなのか、どういう感情なのか、わかってはいるものの向き合いたいと思わなかった。
5: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:47:15
休日明け、ルドルフはトレーナーにそういえばこの前君とネザーフィールドさんを見たよと話を振った。いかにもな練習風景を見たのだから何をしていたのかはルドルフにはわかっていた。
それでも聞かずにはいられなかった。
トレーナーはこともなげに、ネザーフィールド、今度市民レースに出るんだってさ。それで俺に見てくれないかって言われてさ。
レースまでそんなに無いけど休日とかに練習を見てあげることにしたんだ。
ルドルフは一瞬言葉に詰まったのちに答えた。
「そうか。頼りにされてるんだねトレーナー君。ぜひネザーフィールドさんに勝って欲しいものだ」
他のウマ娘ならもっと別の事が言えたのかもしれない。
だがシンボリルドルフに許された言葉はこれしかないのだ。
シンボリルドルフが掲げた夢。すべてのウマ娘を幸福にしたい。
私が嫉妬してしまうから、他のウマ娘など見ないでくれなどと言う事は許されることではなかった。
6: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:47:44
それからというもの、ルドルフも何度かネザーフィールドの練習にも付き合うことがあった。
ネザーフィールドの競争者としての能力は、トレセン学園に入学こそできたもの元々がそれほど優れているわけでない上に、本格化をとうに過ぎている。
今ではデビューを待っているウマ娘にすら勝てないであろうものだった。
それでも彼女は懸命に練習したし、トレーナーもそれに付き合った。
ルドルフは時々併走して同じウマ娘の視点からアドバイスを行い、タイムも徐々に向上していった。
レースにどのレベルのウマ娘が出走するのかはまだわからないが、好成績をもしかしたら優勝だって狙えるかもしれない。
トレーナーとネザーフィールドはそれが根拠に基づかないことであることを理解しつつも顔を見合わせて笑った。
7: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:48:39
練習以外にもルドルフはネザーフィールドと買い物に行ったり食事をしたりをした。
これは楽しいけれどもルドルフにとっては苦痛でもあった。
ルドルフにとってネザーフィールドとの付き合いが苦痛に感じられたのは、ネザーフィールドが純粋に好ましい人物であったからでしかない。
トレーナーの件がなければ友人として付き合いたいと思える人物だった。
ルドルフが感じている苦痛には、ネザーフィールドには一切の非がなかった。
自分がトレーナーを異性として好きだからこそ、ネザーフィールドを恋敵と思わずにいられない。
ただそれだけだった。
8: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:49:49
それ以外にも、羨ましくもあった。
自分とトレーナーは契約書を交わした関係だ。仕事だけの関係と言いきってしまえる。
でもあの二人は?
契約書も何もない、友情――あるいはそれ以上のもので結びつけられているのだろう。
それが、ルドルフにはただただ羨ましかった。
あの二人は、今はまだ学生時代の友人というだけの関係かもしれない。
でも、それが一歩進んだら。二人で夜にお酒でも飲みに行ったら。それが出来てしまう。
元々が友人同士で更に成人同士でもある二人。
トレーナーと担当ウマ娘で、成人と未成年であるトレーナーと私。
3年か4年か、彼と共に過ごした時はそれほど変わらないはずなのに。
9: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:50:12
ルドルフとトレーナーの二人は、表面上は今までと変わらないように見えた。
ただ時々、思い悩んだりするルドルフをトレーナーは見かけることがあったから、何か悩みでもあるのかいと場を設けたものの、特に無いとはぐらかされてしまう。
念のために、エアグルーヴやマルゼンスキーを始めとするルドルフに親しい友人たちにも声をかけていた矢先だった。

2000mで2分24秒。今までのルドルフであればありえないタイム。
昨年のファン感謝祭、エキシビジョンレース。あの時と同じだった。
走り終わったところで即座にトレーニングを中断、校医に診断してもらうも身体的には異常は見受けられない。
となると以前の悩んでいるルドルフの姿を合わせて、精神的に何かを抱えてそれが肉体に影響していると考えるのが妥当だった。
一体なにが、トレーナーには皆目見当もつかなかった。

10: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:50:56
ルドルフは自分でもここ最近不調であり、トレーニングに身が入っていないことを実感していた。
それがとうとう数字にまで表れたらしい。トレーナーはどれほどタイムが悪かったかまで言わなかった。
それは言わない方が良い、言うと余計に悪くなるという裏返しでもあった。
ここにきてようやくルドルフはトレーナーに悩み事があることを打ち明けた。
だが、悩み事を君に言う事は、まだ出来ないとも。
しばらく、トレーニングを休止して休暇をくれないかとルドルフは提案した。
11: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:51:51
トレーナーはその提案に衝撃を受けて逡巡しつつも了承した。
この状況でルドルフから休みを提案されたことが、余程の事があるのではないのか、自分では手に負えないほどものが。
そう思ってしまったのだ。
トレーナーは、自分とルドルフが全てにおいてうまくやってこれたとは思っていない。
危ういという状況もあった。ただ、ファン感謝祭のあの凡走にしたって、何が悪いのかまでは掴めてはいたのだ。
それが今は何が原因でルドルフがここまで不調に陥っているのかがわからない。
最も危機的な状況、そういっても良かった。
12: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:52:25
ルドルフはトレーナー室を出たのちに、すぐにマルゼンスキーに連絡を取った。
相談したいことがあるんだ。
兼ねてよりルドルフのトレーナーから相談を受けていたマルゼンスキーは、ドライブでもしながら話さない?とルドルフに提案した。
すぐに落ち合ってカウンタックに乗りながらルドルフはマルゼンスキーに今までのことを洗いざらい話した。
13: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:52:59
トレーナーの学生時代の友人である女性が現れたこと。
二人の関係は傍目に見ていても友人かそれ以上であるように思えること。
二人を見ていて自分はトレーナーが異性として好きだと自覚したこと。
トレーナーをネザーフィールドにとられたくないということ。
トレーナーとネザーフィールドは成人同士で、自分は未成年でつまり勝ち目がないのではないかということ。
14: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:53:20
マルゼンスキーは、うんうんと頷きながら話を聞き終わると笑い始めた。
ルドルフにはどうしてマルゼンスキーが笑っているのかわからなかった。
自分がこれほど真剣に悩んで、マルゼンスキーならばと思い相談したものを、マルゼンスキーは楽し気に笑ってしまうのだから、ショックと言わざるを得ない。
15: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:53:41
笑っちゃってごめんねルドルフと言うとルドルフに軽くデコピンをした。
「だってルドルフ、貴女自分でどうしたら良いのか本当はわかってるんでしょ」
「貴女が自分の気持ちを伝えるしかないじゃない」
「そりゃ確かに大人同士だから向こうがリードしているかもしれないけど、トレーナーとその人が付き合ってるって証拠、ないんでしょ」
「それに、あたしたちはレースで走ってるときに勝ち目が薄くなったからって簡単に諦めたりはしないじゃない」
「誰が言ったか知らないけど、恋はダービーって言うでしょ。ルドルフとそのネザーフィールドさんは第四コーナー抜けて決勝線をめがけて肩を並べて並走状態。
二人の条件は一緒で、あとはどっちが一歩踏み込むかだけじゃない?」
16: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:53:58
マルゼンスキーの言う事はもっともだった。
まだ、勝負は決まったわけではなかった。自分でもどうしてこんなに弱気になっているのか。
「ありがとうマルゼンスキー」
「ね、ルドルフ。お礼を言うのはまだ早いと思うわ」
「あたし、美味しいイタ飯屋知ってるの。明日そこでお礼でもして」
マルゼンスキーは日時こそ指定したものの、それ以外に条件は付けなかった。
17: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:54:29
ただルドルフの告白がうまくいくように祈りながら、告白が成功したら祝福のために。けれどもしも何かの間違いが起きたら……。
そんなことは、ルドルフのトレーナーがルドルフを悲しませるようなことはしないと信じているけれども。
カウンタックは学園に着いた。
頑張ってね、ルドルフ。
マルゼンスキーは車から降りる友人の背中を見ながら小さく呟いた。
18: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:54:53
トレーナーはまだ居るだろうか。
ルドルフは速足でトレーナー室へと向かいながら、携帯端末を手に取り電話をかけるとワンコールで繋がった。
ルドルフ?とトレーナーはやや驚いたように電話に出る。
当然だろう。先ほど別れたばかり、不調でしばらく休みが欲しいと言われたルドルフから突然の電話だったのだから。
「今すぐ会えないだろうか。会いたいんだ君に」
トレーナーは「勿論大丈夫だけど今君はどこに」
トレーナーがそこまで言った時ルドルフはトレーナー室の扉を開けた。
19: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:55:15
「トレーナー君」
ルドルフが迷いなくトレーナーの元へと歩いていく。
トレーナーには、目に見えて不調だったルドルフが以前のように戻っているのが手に取るようにわかった。
一体なぜなのかまではわからないけれども。
20: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:55:37
ルドルフの眼がトレーナーをまっすぐに見据える。
「ずっと私が悩んでいたこと」
「ずっとトレーナー君に言いたかったけれど言えなかったこと」
寸刻を置いてルドルフは言った。
「私は君が好きだ、トレーナー君」
「ルドルフ……」
「トレーナー君、君の返事を聞かせてくれないか」
「ルドルフ」
「俺も君のことが、ルドルフの事が好きだ」
「ずっと傍に居たい」
21: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:56:08
トレーナーはネザーフィールドが自分と再会を望んだことが、市民レースで勝ちたいということだけではないことを薄々感づいていた。
ネザーフィールドとは、学生時代同じゼミだったことがきっかけで知り合った友人だ。
男女の付き合い自体はなかったが共通の友人と共に楽しい学生時代を過ごした仲だった。
彼女は就職していてフリーで独身。自分もフリーで独身。しかもこっちは中央トレセン学園のトレーナー。
そこに大人の打算的な目的があったとしても不思議ではない。
長い時を過ごしたわけではないとはいえ、気心の知れた仲、嫌悪感はなかった。
22: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:56:30
斜陽に受けて、ルドルフの瞳が光る。
自分とルドルフは、トレーナーと担当ウマ娘という関係の中だが、男としてルドルフに心惹かれないと言えば嘘になる。
ルドルフの表情はどんな時を切り取っても魅せられるものだった。
レースで走っている時。
書類に向かっている時。
生徒から持ち掛けられた相談を聞いている時。
ダジャレを思いついた時。
自分と話している時。
23: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:56:55
でも、一番は、ノブレス・オブリージュを地で行くあの理念と理想かもしれない。
いつの日か、ルドルフを超える成績を残すウマ娘が間違いなく誕生する。
でもルドルフを超えるウマ娘を見てもルドルフには遠く及ばないと思ってしまうだろう。
だってルドルフと同じことを考えるウマ娘は誕生することはないのだから。
これだけ近くにいながら、トレーナーはシンボリルドルフが常に遠くに居るようにも感じていた。
ルドルフも、そう遠くないうちにこの学園を卒業する。
そうなったら、これから先、自分はあんな人には二度と出会えることはないだろうな。
ぼんやりと、そんな風に思っていた。
24: おわり 2022/08/18(木)21:57:29
ルドルフはトレーナーの言葉の意味と、自分が抱きしめられていることを理解するのに20秒ほどの時間がかかった。
そしてトレーナーが、その後にごめんなと言ったことがどういう意味なのかはさっぱり分からなかった。
「どうして謝るんだい」
「だって、ルドルフはずっと悩んでいたんだろう」
「俺は全然わからなかったよ」
「誰にもわからないように隠していたからね」
「でも、トレーナー君に気づいてほしかったよ」
ルドルフは自分でも無茶苦茶なことを言っていると思っている。
それでもこんなワガママが言えるのもまた、自分の告白が受け入れられた結果の、特権の一つかもしれないと思った。
「赦しがたいよ、本当に。トレーナー君の一生をかけて償ってほしいね」
ルドルフは冗談めかして言った。
「一生、一生か。それじゃあ最初の一歩として」
「愛してるよ、ルドルフ」
それはズルいよトレーナー君。
ルドルフが口を開く前に、トレーナーとルドルフの唇が静かに重なり合った。
25: s 2022/08/18(木)21:58:06
未完成なんだけどちゃんと完成に持っていくのが無理だから
プロット状態で完成とします
26: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:58:58
シンプルな文章だけどなかなかの大作かと思ったらこれでプロット!?
27: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)21:59:04
未完成...?これが...?
28: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:00:13
天才はいる、悔しいが
29: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:00:45
長い文章なのにすごい読みやすくてすごく…すごいです!
30: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:00:54
すごい大作…
31: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:01:10
恋敵がいい人過ぎて辛くなる会長は美しい
32: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:06:35
トレーナーとウマ娘が付き合うのが許される世界だとしても
それでも大人同士の方が関係を深めやすいのはあるよね
元々友達同士なら尚更
33: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:12:06
自分の夢や立場のせいで一人じゃ素直に行けずに真剣に悩んで嫉妬したり苦しんだりする会長は良い…
34: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:15:52
会長は恋愛強者感あるけどこういう苦しみ方するのは尊さすらある
35: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:16:53
でもネザーフィールドちゃん可哀想じゃない?
38: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:24:56
>>35
恋はダービーだから仕方がないんだ
36: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:20:26
めっちゃ大作とおもったらプロット…?
37: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:21:38
ルドルフに脳壊されててルドルフのこと好きなのに
同級生と結婚するのもまあいいかみたいになるトレーナー君はさあ…
39: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:36:15
「君を一生許(はな)さない」の良いよね
40: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:41:31
カイチョーが思い悩んでる所良かった…
41: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:46:56
見事に差し切ったなカイチョー
42: 名無しさん(仮) 2022/08/18(木)22:47:50
差しきられたパターンの会長も見てみたい気がする
ネザーフィールドちゃんみたいにトレセン学園の感謝祭にやってくるところから始まるやつ
43: s 2022/08/18(木)22:48:59
>>42
見たいか見たくないかで言えばめちゃくちゃ見たいんだけど
俺は会長が可哀想なやつは自分では書きたくないんだ
見たいけどね

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