まさか阪神戦時のメジロマックイーン嬢ですら生易しいなどとは思いもしなかった
今、目の前で黙々とトレーニングに励んでいる我が愛バ、エイシンフラッシュは
一見ふだん通りのようで、よくよく見ればその青い瞳からはハイライトが消失している
あと今にも泣きそうな表情でボソボソと支離滅裂な言葉を呟き続けている
想定外のワールドカップの結果が、だいぶメンタルに来ているようだ
昨晩の、まるでサンタクロースを待ちわびる子供のように
ホイッスルの鳴り響く時間を今か今かと待ちわびていた笑顔のフラッシュは
一体全体どこへ行ってしまったのだろう
「あのね、しばらくの間は、フラッシュさんにサッカーの話題を振ってあげない方が良いかなって☆」
朝早くからわざわざ俺にアドバイスを授けてくれたスマートファルコンには
感謝してもしきれない。さもなくば、間違いなく地雷を踏み抜いていただろうから
「は…はい。ありがとうございました、トレーナーさん。それでは…失礼…します…」
トレーニングが終わると同時に明らかに脱力したフラッシュは、フラフラと栗東寮の方角へ進んでいく
その有り様は落ち葉のようでもあり、彼女の苦手なゾンビのようでもあった
このような状態で下手に慰めの言葉を掛けてしまうのは逆効果だと分かっている
それでも、何とかして彼女の傷づいた心の支えになりたい
そう思って一人残されたグラウンドで暫し考えた結果、フラッシュも一目置いている
商店街のケーキ屋で甘味を買い求める事にした
『商店街でシュークリームやケーキを買ってきたんだ、良かったら一緒に食べよう』
5分…10分…永遠のようにも感じられる時間に耐えること12分
ピコン、とスマホの通知音が鳴った。急いで画面を確認すると
『お気遣いありがとうございます。40秒後に伺いますから、覚悟して待っていて下さい』
良かった、文面上は普段どおりの彼女だ…うん?40秒後って早くない?
それに覚悟してってどういう…???
頭に沢山の疑問符を浮かべながら時計とスマホの画面を交互に見返しているうちに
ピンポーンと呼び鈴が鳴った
彼女らしくきっかり40秒、宣言通りだ。だが困ったことにまだおもてなしの珈琲の用意ができていない
湯が湧くまでは待ってもらう事になるが、兎に角入ってもらうことにしよう
「今晩は、フラッシュ。早かったな―――」
玄関のドアを開けた瞬間、思いもよらぬ事態に思考がフリーズ。次なる言葉も紡げなくなってしまった
やはり目のハイライトは消えたまま。と、次の瞬間、彼女はカエルのようなポーズでジャンプ!
「うわぁっ!?」
飛びかかってきた勢いで床のカーペットに押し倒されると、そのまま組み伏せられてしまった
「フラッシュ…?フラッシュ!?なあ一体どうしたんだフラッシュ?もしもし?」
「Muschi Muschi,meine Trainer?Geil,Gen smell…meine Schwanz…」
もしもし?に返答してくれているようでその実、エイシンフラッシュはかなり際どい言葉を連発している
サッカーの試合からそろそろ24時間が経過しようとしているが、未だ彼女はおかしいままだったのだ
俺を組み敷き四つん這い姿勢のフラッシュは、その黒ストッキングが眩しい片足を上げたかとおもうと
グオンッ!!と勢いよく空中に向けて蹴り上げた
レースのスタートダッシュもかくやと言わんばかりの見事な足捌きは
その衝撃と風圧だけで、半開きになったままであった玄関のドアを勢いよく閉じさせてみせた
これがウマ娘の底力か。おそらく、これによって唯一の脱出路が断たれてしまったのだろうと思う
相変わらず目は死んでいるが、その顔つきは肉食獣のそれである
覚悟しておけとはこういう事だったか―――!
もはや万事休す。だが彼女を招待した以上、俺には聞かなければならない事柄が残されている
たとえ無視されて直後からカーニバルタイムに移行されようとも
それだけは確認しない訳にはいかなかった
「えっと、ショートケーキとシュークリーム、どっちが良い?」
問いかけを受け、エイシンフラッシュは机の上に置かれたケーキ屋の箱へ一瞬だけ視線を移し
少しばかり考えるような可愛らしい仕草をしてから、再び俺の方に向き直り、告げた
「……Guten Appetit❤(いただきます❤)」
やはり味覚は国境を問わず心の滋養になり得たのだ
彼女はケーキもシュークリームも平らげてしまったため
厳格な糖質管理の観点からすればいささか逸脱気味
だがそれ以上にメインディッシュでカロリー消費をしたのだから、相殺はできている
結局朝日が差すまで一睡もさせて貰えなかったため、今度はトレーナーの目が濁りきっていたが
愛バの調子を元に戻せたのだから、そのくらいの犠牲は軽いものだ
そんな事を考えながら、エイシンフラッシュのトレーナーは傍らのゴミ袋に
引き千切られたワイシャツだったものを放り込み、代わりに引き出したら新しいワイシャツを取り出す
おっと、ネクタイはいつもよりタイトに締めなければ。そう、首筋から下には
メインディッシュとして余すところなくエイシンフラッシュに啄まれた痕が刻まれているのだから
>「Muschi Muschi,meine Trainer?Geil,Gen smell…meine Schwanz…」
Google翻訳したらかなり下品な訳になったんだが
>次の瞬間、彼女はカエルのようなポーズでジャンプ!
イタリア人のソウルが出とる!
フラッシュと愛し合えたのに酷い目だなんて思ってないよ
今まであざとく煽ってたから…
あなたです
こういう状況を乗り越える良い方法を教えて差し上げますわ…
まずはこの色紙を買って…
そらもうアレですわおーん
マックちゃんは野球関連でやりそうだけど
ファインモーション
イギリスがそんな事するわけが…
🍀貴様。
ころされたら流石に文句言うよ!
死者の口が開いた!
どうして?と聞かれたら細かい経緯は山程あるが
とりあえずジャガイモ飢饉というイギリス自身が後で平謝りするレベルのクソ事案を調べるように言ってる
こんなアホな理由で民族丸ごと滅亡の危機が見えたってそんなのある???
歴史ってのはそういうことがままある...
いつか使うことにはなるし…
謝意☆
大丈夫匂いとか?
遺伝子したの!?遺伝子したのか!?
多分コレが初めてトレーナーに終始有利取れた夜なんだろうな…
圧倒的な支配率で今度こそ圧倒したんだ…