各地でウマ娘達は悲鳴と嬌声を上げ、トレーナーたちはまた悲鳴と嬌声をあげて解決策を求め駆けまわっていた
そんな中で、せめて担当だけは……と守り抜こうとした。それが数日前
「………駄目、だったか」
ふるふると震えながら頷く俺の愛バ……ツインターボ
普段の快活さは鳴りを潜め、どうしたらいいのかわからないといった顔で……そして、僅かながらの羞恥にただ震えているだけだった
スカートをぎゅっと握って座る彼女は先ほどから一言も口を開かない。こんなこと、普段なら考えられない事だ
よほど堪えているのだろう。………できるだけ早く、解決策を見つけなければ
明日にでもまたMrモルモットとアグネスタキオンを尋問して………と、そう思った時だった
やはり自分の体が変質してしまったというのは大きなストレスなはずだ。時間がない。明日どころか今日にでも………
「あのね……なんか、お股の、その……変なのが、変なんだ」
それは、どいういうことか
確かにその………アレが生えているというのは本来女性である彼女にとって変以外の何物でもないのは間違いない
だが、それがさらに変?何か異常でもきたしているのではないか。嫌な予感が脳裏をかすめる
しかし、次に出た言葉はその予想とは大きく異なるそれで
「なんか、お股のが……固くなってて。むずむず、するぅ」
………それは、まさか
そういう症例が出ている、というのは聞いていた。しかし全員がそうと言う訳ではないということも
油断していた。まさか、ターボに限ってそんなことはと。そう考えてしまっていた
何処か息も荒く。よく見れば、少し膨らんだそのスカートの一部。彼女がその……いわゆる、欲情しているというのは間違いないはずだ
そもそも普段から性に疎いターボの事だ。男性器の事情など知る由もないだろう
だとしたら、どうすればいいのか
保健室に連れていくか?それがベターではある。しかし、こんなセンシティブな問題を抱えた担当を他人の手に預けるのは………
……だと、すると。残る手は
「………ターボ。我慢、できないか?」
「うん………おかしくなりそう………」
「わかった。じゃあ、ターボ」
「俺が、助けてやる」
そう言うと、彼女は救いを見つけたようにぱあっと笑って
「うん!!トレーナー………」
その場に立った彼女は、スカートを持ち上げて
……手間が省けるね!