ブルボンは、もう18歳。既にレースを引退しており、トレセン学園を卒業する日も近い。
私は、ブルボンと歩んだ道筋を彼女のご両親に報告に来たのだ。
一通り報告を終えると、私はブルボンの父に誘われて近くの小料理屋に足を運んだ。
気の利いた小料理に舌を包み、酒も回った頃だった。ブルボン父が、ボトルキープしていたバーボンを取り出し奢ってくれたのだ。
それを見て、私は以前ブルボンから聞いたことをふと思い出した。
「そう言えば、私にバーボンを送りたいと...。前にブルボンから聞きました」
「!!そうですか...」
「大切なBourbonです...」
小説ならBourbonと表記すべきくらい流暢な言い方が気になるが、間を挟まず話を続けさせた。
「もう、18年寝かせています」
18年となると、ブルボンと同じ歳だ。ブルボンが産まれた時に買って、寝かせておいたのだろう。いつか、娘と交わす酒として。
しかし、そんな大事なものは戴く事はできない。
「いえ、これは、あなたに用意していたものなのです」
「私に?」
どういうことか、さっぱり理解できなかった。予知能力でも持っているのか、それとも飲み過ぎてしまったか。
「それは、どういう...」
「娘に、大切な人が出来たら送ろうと思っていたものです」
「だから、私に」
「あなたの言おうとしていることは、分かります」
「なら...」
「でも、元とはいえ私もトレーナーなんですよ。妻は、私の担当でした」
そうか。そうだった。
ブルボン父は、元トレーナーで幼少の頃から三冠ウマ娘を目指していたブルボンにトレーニングを付けていたのだ。
「あなたは、娘を三冠へと導きブルボンの夢を叶えてくれた。ウマ娘にとってすれば、そんなトレーナーがとっても大切なんですよ」
私は、先輩からまた一つ教わる事となった。私は、まだまだ未熟者だ。
しかし、そう言われてしまえば断ることはできない。
「!!ああ!ありがとうござまいます!!今日は、素晴らしい日だ!」
先輩は、寡黙なイメ―ジが覆るほど見たことがなくらい明るい笑顔を見せた。
まるで、娘の結婚報告を聞いたようだ。
「さっそく、妻に用意させます。Bourbonも待っていますよ」
「でも、一人で楽しむのはあれなので...、よろしければ先輩も」
「いえいえ、あなたがBourbonを楽しんでください。私が楽しんでいいものではない」
「...そこまで言うなら」
帰り道、どんな銘柄なのか聞いてみたが、「あなたも良く知っている銘柄ですよ」と言われてはぐらかされた。
家に帰ると布団が一つ、枕が二つ。そして、布団の上にはおめかしをしたブルボンが。
「ごゆっくり...」
───ああ、Bourbonってそういう。
うまぴょいうまぴょい
>「いえいえ、あなたがBourbonを楽しんでください。私が楽しんでいいものではない」
たしかにそうなんだけどさ!?
ドッキングの承認を
それでいいのかミホノ家!
ようこそ、バーボンハウスへ。
このBourbonはサービスだから、まず味わって落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、このブルボンと出会ったとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、このスレを立てたんだ。
>でも、このブルボンと出会ったとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
それは
そうなんですが