1: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:45:11
「おはようございます!トレーナーさん! 『良い一日は良い朝から始まる』ですよ! 今日も頑張りましょう!」
「おはようチヨノオー。なんで俺の家にいるのかな」
雀の鳴き声が響く爽やかな日曜日の朝。担当ウマ娘であるサクラチヨノオーはまるでこの家の主かのようにキッチンに立っていた。
「最近、あまりにもトレーナーさんのガードが硬いものですから、ここは『メジロ流』で行こうかと! なので合鍵を使いました!」
「なんだかすごく失礼なことを言っている気がするぞ。それに合鍵なんていつの間に……」
「『ウマ娘たるもの、恋もレースも一着目指せ』ですよ。この間こっそりちゃちゃっと作っておきました!」
「格言は君の違法行為を免罪してはくれないと思うけど……まぁいいや」
ここ最近、チヨノオーからのアプローチがすごい。別にそんなことしなくたって卒業したら正式にお付き合いをしようと話はしてあるはずなのに、トゥインクルシリーズでの3年目を越えた辺りからグイグイ来るようになった。
「おはようチヨノオー。なんで俺の家にいるのかな」
雀の鳴き声が響く爽やかな日曜日の朝。担当ウマ娘であるサクラチヨノオーはまるでこの家の主かのようにキッチンに立っていた。
「最近、あまりにもトレーナーさんのガードが硬いものですから、ここは『メジロ流』で行こうかと! なので合鍵を使いました!」
「なんだかすごく失礼なことを言っている気がするぞ。それに合鍵なんていつの間に……」
「『ウマ娘たるもの、恋もレースも一着目指せ』ですよ。この間こっそりちゃちゃっと作っておきました!」
「格言は君の違法行為を免罪してはくれないと思うけど……まぁいいや」
ここ最近、チヨノオーからのアプローチがすごい。別にそんなことしなくたって卒業したら正式にお付き合いをしようと話はしてあるはずなのに、トゥインクルシリーズでの3年目を越えた辺りからグイグイ来るようになった。
2: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:45:36
「さぁ、朝ごはんですよトレーナーさん。今日はお味噌汁に卵焼きに納豆です!」
「うん。すごく美味しそうだ。いただきます」
ズズ……と味噌汁をすする。うむ。完璧な塩加減。ご飯が進む。卵焼きも一口。こちらも甘すぎずご飯に合う。完璧な朝食だ。
「美味しいよ。ありがとう、チヨノオー」
「えへへ……それじゃあ、ご褒美をお願いします!」
チヨノオーはこちらへ向かって頭を下げる。いつからだったか、なにか彼女が成し遂げる度に頭を撫でることが習慣となっていた。
彼女の頭に手を乗せるとピクピクと両耳が嬉しそうに動く。そのままワシャワシャと髪の毛に指を通して撫で回すと、少し熱っぽい吐息とともに彼女はブンブンと尻尾を揺らす。
「まるで犬みたいだ……」
思わず呟いたその言葉を彼女は聞き逃さなかった。
「……! それです! いつだったか、マルゼンさんは言っていました。『ウマ娘の中には獣が潜んでいる』と……つまり、獣になりきればさらなる高みに行けるはず! トレーナーさん!今日の私は獣です! ワオーン!」
「うん。すごく美味しそうだ。いただきます」
ズズ……と味噌汁をすする。うむ。完璧な塩加減。ご飯が進む。卵焼きも一口。こちらも甘すぎずご飯に合う。完璧な朝食だ。
「美味しいよ。ありがとう、チヨノオー」
「えへへ……それじゃあ、ご褒美をお願いします!」
チヨノオーはこちらへ向かって頭を下げる。いつからだったか、なにか彼女が成し遂げる度に頭を撫でることが習慣となっていた。
彼女の頭に手を乗せるとピクピクと両耳が嬉しそうに動く。そのままワシャワシャと髪の毛に指を通して撫で回すと、少し熱っぽい吐息とともに彼女はブンブンと尻尾を揺らす。
「まるで犬みたいだ……」
思わず呟いたその言葉を彼女は聞き逃さなかった。
「……! それです! いつだったか、マルゼンさんは言っていました。『ウマ娘の中には獣が潜んでいる』と……つまり、獣になりきればさらなる高みに行けるはず! トレーナーさん!今日の私は獣です! ワオーン!」
3: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:45:52
支離滅裂な論理と確固たる決意を持って彼女は朝食を終えたこちらへ飛びかかる。少女といえどもウマ娘。そのパワーを抑えきれずに床に倒れ込むと、彼女はまるで大型犬のようにじゃれついてきた。
「朝からちょっと高度なプレイ過ぎない? 少し落ち着こう、チヨノオー」
「ワン! トレーナーさんとイチャイチャできるなら何でもいいワン!」
「最近、恥じらいを失ってきたよねチヨノオー……もうちょっと節度を持ったお付き合いをしようよ」
「うかうかしてたらトレーナーさんを誰かに取られちゃうかもしれないじゃないですか! それこそボン・キュッ・ボンで大人なマルゼンさんとか……!」
「確かに彼女のスペックは学生とは思えないけど……別にマルゼンスキーとは何もないよ」
「それでも……不安なんです! 私にはボンがありません。だから、こうして愛嬌で勝負だワン!」
まさにアンストッパブル。犬のようにじゃれつく彼女を止める術はもはや残されていないのか。諦めて大人しくしていると、彼女は急にじゃれつくのを止め、ウマ乗りのままこちらを見つめていた。
「朝からちょっと高度なプレイ過ぎない? 少し落ち着こう、チヨノオー」
「ワン! トレーナーさんとイチャイチャできるなら何でもいいワン!」
「最近、恥じらいを失ってきたよねチヨノオー……もうちょっと節度を持ったお付き合いをしようよ」
「うかうかしてたらトレーナーさんを誰かに取られちゃうかもしれないじゃないですか! それこそボン・キュッ・ボンで大人なマルゼンさんとか……!」
「確かに彼女のスペックは学生とは思えないけど……別にマルゼンスキーとは何もないよ」
「それでも……不安なんです! 私にはボンがありません。だから、こうして愛嬌で勝負だワン!」
まさにアンストッパブル。犬のようにじゃれつく彼女を止める術はもはや残されていないのか。諦めて大人しくしていると、彼女は急にじゃれつくのを止め、ウマ乗りのままこちらを見つめていた。
4: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:46:10
「……どうした? チヨノオー」
「トレーナーさん、ちょっと私をどかしてみてください」
「いや、さっきもしようとしたけど無理だったよ。そりゃウマ娘とヒトじゃパワーが違いすぎる」
「へぇ……ふーん…………」
少しの沈黙と荒くなっていく彼女の鼻息。これはちょっと……マズいかもしれない。
学園に就いてすぐに受けたトレーナー講習を思い出す。ヒトとウマ娘の力量差を知識ではなく実体験で"理解"してしまった瞬間のウマ娘は危険である。なぜならその一瞬、ウマ娘の理性は本能に飲み込まれてしまうからだ。
「……チヨノオー?」
「こんなにカッコよくて頼りになるトレーナーさんなのに、私がちょっと力を入れただけで……えへへ……」
「チヨノオーさん? わんこごっこの続きはいいんでしょうか?」
「フーっ! フー! ……決めました。今日はトレーナーさんをワンコにしてみせます」
「わぁ、獣が出てきちゃった」
「トレーナーさん、ちょっと私をどかしてみてください」
「いや、さっきもしようとしたけど無理だったよ。そりゃウマ娘とヒトじゃパワーが違いすぎる」
「へぇ……ふーん…………」
少しの沈黙と荒くなっていく彼女の鼻息。これはちょっと……マズいかもしれない。
学園に就いてすぐに受けたトレーナー講習を思い出す。ヒトとウマ娘の力量差を知識ではなく実体験で"理解"してしまった瞬間のウマ娘は危険である。なぜならその一瞬、ウマ娘の理性は本能に飲み込まれてしまうからだ。
「……チヨノオー?」
「こんなにカッコよくて頼りになるトレーナーさんなのに、私がちょっと力を入れただけで……えへへ……」
「チヨノオーさん? わんこごっこの続きはいいんでしょうか?」
「フーっ! フー! ……決めました。今日はトレーナーさんをワンコにしてみせます」
「わぁ、獣が出てきちゃった」
5: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:46:36
完全に理性の光を失った彼女の瞳に写る自分を見て、色々なことを諦める。まぁ、ここまでさせた自分が悪いのだ。講習でもこういった場合はトレーナーが責任を取るしか無いと言っていた。
「『据え膳食わぬはウマ娘の恥』です。トレーナーさん、いただいちゃいますね」
「…………わおーん」
その後、めちゃくちゃチヨノオーに撫でられ続けた。次の日から彼女との関係が変わってしまったのは言うまでもあるまい。明日には"お散歩"の予定である。俺たちを発端としてトレセン学園ではイヌ娘ごっこなるものが流行っている。しかしイヌ役になるのはウマ娘とは限らないのだ。恐ろしいことである。
「『据え膳食わぬはウマ娘の恥』です。トレーナーさん、いただいちゃいますね」
「…………わおーん」
その後、めちゃくちゃチヨノオーに撫でられ続けた。次の日から彼女との関係が変わってしまったのは言うまでもあるまい。明日には"お散歩"の予定である。俺たちを発端としてトレセン学園ではイヌ娘ごっこなるものが流行っている。しかしイヌ役になるのはウマ娘とは限らないのだ。恐ろしいことである。
6: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:46:47
なお、我々の名誉に関してはこの事件の原因をシリウスシンボリに押し付けることで守られた。普段から自身のトレーナーを仔犬と呼んでいる彼女の影響を純粋なチヨノオーは受けてしまった、学園内ではそういう事になっていた。チヨノオーはさらにそれを利用して最近は顎クイや壁ドンをこちらに試してくる。「シリウス先輩の強さの秘密を突き止めるためです!」なんて言いながら。
まぁそれもこれも全部彼女に変な影響を与えた先輩ウマ娘が悪いのだ。そういうことにして今日も俺たちは学園の中でイチャつくのであった。
まぁそれもこれも全部彼女に変な影響を与えた先輩ウマ娘が悪いのだ。そういうことにして今日も俺たちは学園の中でイチャつくのであった。
7: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:47:30
半分寝ぼけた頭でチヨちゃんの文章を書こうと思ったら怪文書になってしまいました
格言くらいしかチヨちゃん要素がない……
格言くらいしかチヨちゃん要素がない……
11: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)02:03:26
>>7
でもこの感じはチヨちゃんぽくて好きよ
でもこの感じはチヨちゃんぽくて好きよ
14: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)05:15:37
>>7
怪文書なんて欲望のままに書いて良いんだよ…また書いてくれると嬉しい
怪文書なんて欲望のままに書いて良いんだよ…また書いてくれると嬉しい
8: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:49:55
ごす
イヌ娘もいればイヌトレーナーもいるぞごす
イヌ娘もいればイヌトレーナーもいるぞごす
10: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)01:53:26
シンボリ家ってやっぱりそういうプレイが好みなんだ…
12: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)05:11:33
おのれシリウスシンボリ!
13: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)05:14:49
素直な可愛い後輩は悪くないからね
色物の先輩たちが悪い
色物の先輩たちが悪い
15: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)05:45:23
責任を押し付けられたシリウスかわうそ…
16: 名無しさん(仮) 2023/10/22(日)05:56:19
もっと寝ぼけろ