1: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:32:37
「もー!なんで裸んぼなのさー!」
宵の口の合宿所。共同浴場に続く廊下に、テイオーの声が響いた。
湯上りのテイオーがくつろいでいると、なんと脱衣所からヤマニンゼファーが裸のまま頭に風呂桶を乗せて出てきたではないか。
慌ててゼファーの背をグイグイと押していくテイオー。
「ほら戻った戻ったー!」
「これはすいませんテイオーさん…つい窓に潮風の吹き付ける音に釣られてふらふらと…」
極めてマイペースなゼファーだが恥じらいがないわけではない。促されるまま俯きながら脱衣所に戻っていった。
宵の口の合宿所。共同浴場に続く廊下に、テイオーの声が響いた。
湯上りのテイオーがくつろいでいると、なんと脱衣所からヤマニンゼファーが裸のまま頭に風呂桶を乗せて出てきたではないか。
慌ててゼファーの背をグイグイと押していくテイオー。
「ほら戻った戻ったー!」
「これはすいませんテイオーさん…つい窓に潮風の吹き付ける音に釣られてふらふらと…」
極めてマイペースなゼファーだが恥じらいがないわけではない。促されるまま俯きながら脱衣所に戻っていった。
2: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:33:12
「またやってしまいました…美浦寮では裸のまま寮内を歩いても平気なのですが…ここは合宿所でしたね…」
「エー!?寮でも駄目だよー!どうなってんだよ美浦はー!?」
大声で喚きながらゼファーの着替えを探し出すテイオー。
ゼファーに着せようとしたが、ふと視線を下にやって、
「…って、尻尾がまだ乾いてないじゃんかー!ちゃんと乾かしなよー!」
そう言うなり着替えをほっぽり出して、今度はドライヤーを持ち出した。
「その、尻尾は…」
日ごろゼファーは尻尾にドライヤーを使わず、自然乾燥で乾かしている。
何事にも自然を重んじる彼女のある種のこだわりと言えた。
「ん?どうかした?」
きょとんした表情で固まるテイオー。
「…いえ、では乾かしていただけますか?…人に乾かしてもらうのは好きなので」
「ウム!このテイオー様に任せなさい!」
「エー!?寮でも駄目だよー!どうなってんだよ美浦はー!?」
大声で喚きながらゼファーの着替えを探し出すテイオー。
ゼファーに着せようとしたが、ふと視線を下にやって、
「…って、尻尾がまだ乾いてないじゃんかー!ちゃんと乾かしなよー!」
そう言うなり着替えをほっぽり出して、今度はドライヤーを持ち出した。
「その、尻尾は…」
日ごろゼファーは尻尾にドライヤーを使わず、自然乾燥で乾かしている。
何事にも自然を重んじる彼女のある種のこだわりと言えた。
「ん?どうかした?」
きょとんした表情で固まるテイオー。
「…いえ、では乾かしていただけますか?…人に乾かしてもらうのは好きなので」
「ウム!このテイオー様に任せなさい!」
3: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:34:06
尻尾に櫛を通してもらいながら、ゼファーは満面の笑みを浮かべていた。
同期にしてライバルであるテイオーが、丹念に自分の世話を焼いてくれているのが嬉しいのである。
「そういやゼファー。人に尻尾を乾かしてもらうのが好きだって言ってたけど、美浦でも誰かドライヤーかけてくれるの?」
「いえ。以前乾かしてくれたのはトレーナーさんです。雨に降られた帰りに…」
「エッ」さっきまでの騒がしさが嘘のように固まるテイオー。
「…それって、どこで?」
「トレーナーさんの部屋です。雨宿りのために寄らせてもらって…」
「…ヘー…」
「シャワーを貸してもらったんですけど、寮と間違えて裸でお風呂から出てしまって、少々恥ずかしい思いをしました…でもその後に尻尾を…」
「…ソーナンダ…」ドライヤーを切るテイオー。
同期にしてライバルであるテイオーが、丹念に自分の世話を焼いてくれているのが嬉しいのである。
「そういやゼファー。人に尻尾を乾かしてもらうのが好きだって言ってたけど、美浦でも誰かドライヤーかけてくれるの?」
「いえ。以前乾かしてくれたのはトレーナーさんです。雨に降られた帰りに…」
「エッ」さっきまでの騒がしさが嘘のように固まるテイオー。
「…それって、どこで?」
「トレーナーさんの部屋です。雨宿りのために寄らせてもらって…」
「…ヘー…」
「シャワーを貸してもらったんですけど、寮と間違えて裸でお風呂から出てしまって、少々恥ずかしい思いをしました…でもその後に尻尾を…」
「…ソーナンダ…」ドライヤーを切るテイオー。
4: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:36:32
「はい。とてもやさしく手入れしてもらいました…あら?テイオーさん、どちらへ?」
「…シッポ…乾イタカラ…ボク ハ ソノ…今日アト ビーチ ヲ 5周シナイト…」
心ここにあらずといった様子でふらふらと脱衣所から出ていくテイオー。
「まあ、こんな時間から…!テイオーさんも潮風に誘われているのですね…!私もご一緒させてください!」
ゼファーも着の身着のままその後を追いかけて行った。
こうして互いをライバルと認め合う二人のウマ娘は、夜の砂浜を思う存分駆けまわったのだった。
「…シッポ…乾イタカラ…ボク ハ ソノ…今日アト ビーチ ヲ 5周シナイト…」
心ここにあらずといった様子でふらふらと脱衣所から出ていくテイオー。
「まあ、こんな時間から…!テイオーさんも潮風に誘われているのですね…!私もご一緒させてください!」
ゼファーも着の身着のままその後を追いかけて行った。
こうして互いをライバルと認め合う二人のウマ娘は、夜の砂浜を思う存分駆けまわったのだった。
ゼファーのトレーナーが至急砂浜まで行って、担当を止めるよう呼び出しを喰らったのはまた別の話である。
5: sage 2023/07/01(土)15:37:41
終わり
美浦はなんかほんわかした子が多いと思う
25: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:30:54
>>1
>頭に風呂桶
乗っけたまま出てくんなや!
>頭に風呂桶
乗っけたまま出てくんなや!
6: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:38:10
>>4
>ゼファーも着の身着のままその後を追いかけて行った。
大丈夫?ちゃんと下着とかつけた?
>ゼファーも着の身着のままその後を追いかけて行った。
大丈夫?ちゃんと下着とかつけた?
13: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:48:28
>>6
着替えさせようとしてその前に尻尾乾かしてるからなんも着てないよこれ
着替えさせようとしてその前に尻尾乾かしてるからなんも着てないよこれ
9: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:40:41
きのみ‐きのまま【着の身着の×儘】 の解説
[連語]いま着ている着物以外は何も持っていないこと。
[連語]いま着ている着物以外は何も持っていないこと。
10: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:43:32
つまり…裸足で海岸ダッシュを!?
7: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:38:52
>>2
>「エー!?寮でも駄目だよー!どうなってんだよ美浦はー!?」
寮長止めろや!?
>「エー!?寮でも駄目だよー!どうなってんだよ美浦はー!?」
寮長止めろや!?
8: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:40:13
>>7
初期勝負服からしてまあ…そういうことなんだろう
初期勝負服からしてまあ…そういうことなんだろう
11: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:46:13
アマさんが「裸で歩き回るんじゃないって何度言ったらわかるんだい!」とか言ってるのは想像に難くない
12: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:46:59
寮内だけなら許すが…
15: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:53:56
>>12
寮で許してるせいで裸族と化してる…
寮で許してるせいで裸族と化してる…
14: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:49:59
並走中に風が…吹いています!とか抜かすよ
服を着ろ
服を着ろ
16: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:55:33
ゼファーだけがそうしてるのか
ゼファー以外もしてるのか
美浦の謎
ゼファー以外もしてるのか
美浦の謎
17: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:56:27
ターボが真似するからやめな!
18: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)15:57:24
>>17
何だと思っているんだもん…
何だと思っているんだもん…
20: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:03:52
最初から最後までゼファーが全裸のまま話が終わった
21: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:06:54
トレーナーの前ですっぽんぽんはさすがに恥じらいがあるんだな…あるよね…?
22: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:10:53
>>21
あるよ
あるけどつい風呂からは裸で出てくる
あるよ
あるけどつい風呂からは裸で出てくる
23: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:17:10
>>22
寮長なんとかして
寮長なんとかして
24: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:28:42
旧アマさんも裸みたいなもんだし…
26: 名無しさん(仮) 2023/07/01(土)16:39:06
普段周りを振り回してるテイオーが苦労人になるペア好き