1: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:09:56
現実は常に想像の上をゆくものだ
シミュレーションは重ねてきた。予め写真も見た
だが改めて担当ウマ娘の新衣装を目前で見てトレーナーは言葉を失っていた
ただただ吸い込まれるようにダイワスカーレットを凝視する
彼女にしてみてもその反応は新鮮だった
些か掛かり気味である自分を冷静に御し、良い大人であろうと努める男
そんな自らのトレーナーがまるで
玩具屋のショーウィンドウに縋り付く幼子の様にただこちらを見ている
茶化そうにも上手く言葉が形にならない
まるで初めてウイニングライブに挑んだ時の様に緊張していた
早く、何か言いなさいよ。何でずっと見てばっかりなのよ
消え入る事も退く事も出来ない。何よりこの男に自らの服を見せに来たのだ
そんな沈黙がどの位続いたのだろうか?やがてトレーナーが口を開いた
「…似合うな」
味噛みしめた後に吐き出されるように絞り出された言葉はシンプルだった
シミュレーションは重ねてきた。予め写真も見た
だが改めて担当ウマ娘の新衣装を目前で見てトレーナーは言葉を失っていた
ただただ吸い込まれるようにダイワスカーレットを凝視する
彼女にしてみてもその反応は新鮮だった
些か掛かり気味である自分を冷静に御し、良い大人であろうと努める男
そんな自らのトレーナーがまるで
玩具屋のショーウィンドウに縋り付く幼子の様にただこちらを見ている
茶化そうにも上手く言葉が形にならない
まるで初めてウイニングライブに挑んだ時の様に緊張していた
早く、何か言いなさいよ。何でずっと見てばっかりなのよ
消え入る事も退く事も出来ない。何よりこの男に自らの服を見せに来たのだ
そんな沈黙がどの位続いたのだろうか?やがてトレーナーが口を開いた
「…似合うな」
味噛みしめた後に吐き出されるように絞り出された言葉はシンプルだった
2: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:10:08
「でしょ」
返答も同じ。もっと無いの?と文句を言う余裕は無かった
上手く微笑んでやれたかどうかが気になって仕方が無い
「いや。お前には赤も絶対似合うと思ってたんだ
だから去年は正直悔しくてさ、何でスカーレットじゃないんだろう
そう思って同僚にウザ絡みしたり我ながら恥ずかしいんだが…
はぁ…無茶苦茶可愛いなお前。もっと近くで見ていいか?」
「何よアンタ…グイグイ来るじゃない」
ワッと言葉の洪水を浴びせて来るトレーナーが目を輝かせ歩み寄る
勢いにちょっと心の準備が欲しいな、とは思いつつも
ダイワスカーレットの尻尾が忙しなく揺れる
普段の勝負服の時の様にターンして見せてやるべきだろうか?
それとも自分から満足するまで全身を眺めさせるか?
きっと高等部の青いリボンを見たらいつものカラーだ、と喜ぶだろう
嬉しい。もっと見て欲しい。恥ずかしい。頭の中で思考がぐるぐると回る
返答も同じ。もっと無いの?と文句を言う余裕は無かった
上手く微笑んでやれたかどうかが気になって仕方が無い
「いや。お前には赤も絶対似合うと思ってたんだ
だから去年は正直悔しくてさ、何でスカーレットじゃないんだろう
そう思って同僚にウザ絡みしたり我ながら恥ずかしいんだが…
はぁ…無茶苦茶可愛いなお前。もっと近くで見ていいか?」
「何よアンタ…グイグイ来るじゃない」
ワッと言葉の洪水を浴びせて来るトレーナーが目を輝かせ歩み寄る
勢いにちょっと心の準備が欲しいな、とは思いつつも
ダイワスカーレットの尻尾が忙しなく揺れる
普段の勝負服の時の様にターンして見せてやるべきだろうか?
それとも自分から満足するまで全身を眺めさせるか?
きっと高等部の青いリボンを見たらいつものカラーだ、と喜ぶだろう
嬉しい。もっと見て欲しい。恥ずかしい。頭の中で思考がぐるぐると回る
3: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:10:20
「アタシもアンタがそんなに喜んでくれるならこの服が着れて良かったわ
…けどほら、いくら何でもちょっと浮かれ過ぎじゃないの?」
苦笑しながらダイワスカーレットがトレーナーの足元を指さす
いつしか彼の足はトレーナー室の床を離れ5cm程の高さを浮遊していた
「っと…。けどお前だって十分浮ついてるだろ」
「そうかしら?」
彼女が感じていた多幸による浮遊感は感覚だけではなかった
重力という楔から解き放たれた真紅の女王は既に部屋の中央に位置し
やがてごちん、と天井へとぶつかりふわりふわりと落下を始める
「おっと、スカーレット」
「あ…」
逃さない、とばかりにトレーナーの手がそっと伸び
彼女も反射的にその手を握っていた
視線が交差し、お互いを掴んだ衝撃でゆっくりと二人が横に旋廻する
回る視界の中ウマ娘とヒトの男の視線は互いを吸い込まれるように見ていた
…けどほら、いくら何でもちょっと浮かれ過ぎじゃないの?」
苦笑しながらダイワスカーレットがトレーナーの足元を指さす
いつしか彼の足はトレーナー室の床を離れ5cm程の高さを浮遊していた
「っと…。けどお前だって十分浮ついてるだろ」
「そうかしら?」
彼女が感じていた多幸による浮遊感は感覚だけではなかった
重力という楔から解き放たれた真紅の女王は既に部屋の中央に位置し
やがてごちん、と天井へとぶつかりふわりふわりと落下を始める
「おっと、スカーレット」
「あ…」
逃さない、とばかりにトレーナーの手がそっと伸び
彼女も反射的にその手を握っていた
視線が交差し、お互いを掴んだ衝撃でゆっくりと二人が横に旋廻する
回る視界の中ウマ娘とヒトの男の視線は互いを吸い込まれるように見ていた
4: オワリ 2022/11/30(水)01:10:37
恐らくそれがいけなかったのだろう
慣性のついた二人はそのまま窓の外へと出てしまい
浮ついたまま、みるみると上空へと昇ってゆく
やがて豆粒程の大きさになったまま黄昏時の夕闇迫る空へと消えていった。
慣性のついた二人はそのまま窓の外へと出てしまい
浮ついたまま、みるみると上空へと昇ってゆく
やがて豆粒程の大きさになったまま黄昏時の夕闇迫る空へと消えていった。
5: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:11:51
ウワーッ!物理的に浮付くな!
6: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:12:55
なんで空飛んでるの…
7: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:13:54
??????
8: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:16:39
いい話だったのになあ・・・
9: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:17:36
…?
??????
?????????
??????
?????????
10: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:18:37
はい…トレーナー浮きます…
11: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:20:19
モ、モルモットくぅん!カフェ!見てくれよ!
スカーレット君とトレーナー君が空に吸い込まれていくよぉ!
いや本当なんだって!
スカーレット君とトレーナー君が空に吸い込まれていくよぉ!
いや本当なんだって!
14: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:23:38
>>11
何をまた馬鹿なことを言ってるんですか…
何をまた馬鹿なことを言ってるんですか…
13: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:22:57
今のダストレにダスカを撃墜する鋼の意志ないでしょ
28: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)04:23:22
>>13
大丈夫ダスカも浮かれてるから
大丈夫ダスカも浮かれてるから
15: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:27:56
大きな力で空へ浮かべたら
ルララ宇宙の風に舞う
ルララ宇宙の風に舞う
17: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)01:43:16
相変わらず発想がぶっ飛んでるな…
…本当に飛んでちゃった…
…本当に飛んでちゃった…
18: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)02:25:15
グランドエスケープ…
21: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)02:46:59
精神が肉体を凌駕しすぎでしょ…
22: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)02:53:19
シンプルだけど笑っちまったよ
23: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)02:57:26
珍しくダストレの方が掛かったと思ったらこれだよ!
24: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)03:01:43
なんでシュールギャグに振った
答えろ
答えろ
25: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)03:22:47
>>24
引けて大気圏越える位嬉しかったので
引けて大気圏越える位嬉しかったので
26: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)04:00:20
引けたなら仕方ないな…
27: 名無しさん(仮) 2022/11/30(水)04:20:55
浮かれやがってよぉ